2019年度は、中堅工具メーカーへのアプローチ強化。プログラミング講習会8月実施へ。宇都宮製作所
宇都宮常務
- 2018年度の工具研削盤の社内シェアは、自動車関連を中心とするエンドユーザーからの実績が大きく伸長した。
- 宇都宮常務は「2020年3月でサービス最終受付終了をアナンスしている、自動車関連で強かった旧シリーズUTG、UDSの更新需要を刺激、受注に繋がり寄与した面もある。2006年頃まで製造し、アフターフォローも、その後継続させてきたが、部品の入手の困難さ等もあり、2016年4月の段階から、順次、打ち切りをご案内させて頂いていた」と言う。
- 社内シェアでは、工具メーカー、再研磨メーカーと続く。国内外受注比率では8対2。売れ筋機種は、引き続き、TGR016とTGR250であり、同社の売れ筋看板機種として定着した感がある。
- 「顧客のトライアルによって、TGR016の、刃先研磨の可能性が広がってくる一方、TGR250は戦略機種として、納入実績が積み上がってきた。Max proは、ピンポイントで、結果に繋がってきている」。
- 売れ筋の両機種(導入ユーザー)については、ドリルのホーニングのプログラミングをセットでアピールしているそうだ。
- 2019年度について宇都宮常務は「受注が極端に落ちるとは考えていない。当社では、中堅工具メーカーに対するアプローチ強化を目指すとともに、エリアでは西日本に注力していきたい。また、昨年のJIMTОFで『宇都宮に何ができるか』をアピールしたことが、従来とは違う業界からの『試削り』依頼やトライアルに繋がってきており、新たな可能性にも期待していきたい」。
- 十日町工場では工具工場の一角を囲って試削り室を設置。恒温ルーム仕様にした。
- また、今年3月に初開催された「グラインディング・テクノロジー」では、首都圏ばかりか、中・西部からも数多く集客ができ「連続ホーニング」の提案に対し「是非、試削りを!」との問い合わせが多かったようで「顧客とどのように、一緒になって取り組んでいくか。社内でも課題となっている」と言う。
- 新潟の十日町工場を舞台に3月半ばには「ITPSプログラミング講習会」(ドリル初級編)が実施され、工具、特にドリルとは何か!という基本的な知識から習得する場にした。8月開催はすでに決定し、あと1回年度内に実施する計画だ。
- 人材面では、今年の4月に東京、名古屋、それぞれで営業スタッフの増員が図られ「将来的な布陣」への対応にも配慮されている。