サービス、営業ともに増員、基幹部品のスペアパーツなど在庫体制も充実させた宇都宮製作所名古屋営業所
松澤正成名古屋営業所長
- 昨年5月8日に移転し、床面積で3倍近く、基幹部品を中心に、在庫体制も強化された宇都宮製作所の名古屋営業所を訪問した。半年以上が経過するなか、中部エリアを中心とする業績について、フォローする地域の特徴を踏まえながら松澤正成所長に取材するとともに、2017年の全体像と2018年の予測を宇都宮崇寛営業本部長に描いてもらった。
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- 松澤所長によると「今期、サービス1人、営業2人増員して、現在、名古屋営業所は10人体制(業務人員含む)を敷く。移転の直接の目的は、増員によるものだが、『顧客の現場の機械を止めさせない』を合言葉に、直動ガイドやスピンドルなどの基幹部品をしっかりと在庫し、要請に応じて素早く対応できるようにすることも念頭にあった。事実、昨年4月からサービス要員が2人となったことで生まれた、フォロー強化のメリットは大きい」そうだ。
- 名古屋営業所の所管は、静岡(浜松)から九州・沖縄まで。
- 「納入台数という括りでは、およそ7割が中部エリアだが、最近では、関西、中国(広島)、九州の各ブロックでも、増えてきている。営業の2人増員は、実績が伴い始めた西日本の新規開拓を目的としており、主要ターゲットは、自動車、工具、再研磨の各分野。きめ細かな動き、特に重要となる攻めの動きが醸成されつつあると思う。個人的な希望では、さらに営業人員を増やして『もっと知って頂く』ことを追求したい」。
- 販売実績では、今期は、止まっていたリピーターからの動きも見られるようになったと言う。
- 「所管する、どのエリアを見ても好調に推移している。反応のいい機種は、全社的にも言えるが、TGR250、TGR016の2機種。複数台受注も珍しくない。再研磨メーカーからの『本数をいかにこなしていくか』というニーズには、自動機がマッチ、受注に繋がっている」。
- 営業全体を統括する宇都宮崇寛本部長は「今期は、一貫して好調を持続しており、息切れがない。需要家で見れば、再研磨と自動車部品の、各ユーザーからの伸びが大きく、工具関連は横ばい。中部圏については、前期までの2年間は、工具メーカーからの受注が多かったが、自動車関連のウエートも高まってきた。カスタマイズ品がほとんどだが、自動機・特殊機での実績は依然として高い」。
- メカトロテックでは「具体的な商談ばかりか、ブースでの成約もあり、中身が濃かった。工具の刃先研磨に特化したTGR‐016HiのMODELⅡを初披露し、016の3シリーズが揃い踏み。工具のストック数を従来の30本から100本にまで拡張した」。
- 2018年の予想については「このままの高原状態が継続すると思う。それだけに基幹部品については、新規製採用だけでなく、修理用スペアパーツの入手についても、神経を尖らせ、切らせないよう努めていきたい」。
宇都宮崇寛営業本部長
在庫の充実に努める
事務所内の様子