岡本工作機械が生産強化の目玉として安田工業製YBM8T導入。効率化に寄与
精度と効率の追求で選択した安田工業製横形マシニングセンタ「YBM8T」。6パレットで連続自動運転に対応する
- 注残を抱え、今期に入って以降も忙しさが継続している安中工場。
- 「PSGシリーズのSA1をはじめ、CA1、GXなど、前期から市場投入した新機種の生産が増えてきているばかりか、門型のCHシリーズといった大型機も目立ってきた。大幅な生産能力強化を課題に挙げるなか、製造部には新入社員を新たに5人増員、さらに7月1日付でサービスから製造への技能者の配置転換を行う事で製造・サービス面強化を図った。人材育成は最も重要になっている」。
- 安中工場で製造される最先端研削盤は顧客からの特殊対応ニーズも多く「カタログにはないけど、サイズをもう少し伸ばして・・やっぱり静圧案内面にして・・・といった要望にも数多く対応しており、単純に生産増を図ることは難しい。滑り、ガイド、テーブル長さ、さらには加工サイズ等、部材調達にも手間がかかるなか、高付加価値の製品を提供し続けるためには様々な要素が絡み合ってくる」。
- 製造現場の稼働管理、自動化、無人化の追求が並行して実践されてきた。特に加工現場での設備の選定基準となるのが「連続加工運転にアドバンテージを発揮できるかどうか」。
- 「ここ数年は1年に2台の頻度で設備を更新。直近では、5月に安田工業製の横型マシニングセンタYBM8Tを据えた。6パレット対応で、連続運転でも十分な精度が出るうえ、労力的にも自動運転をセットするだけのスグレモノ。稼働状況をモニタリングしながら24時間稼働させようとしている」。
- サイズでは「中物」と言われる、研削盤のハウジングや鋳物加工で成果を出している。
- 「2019年4月から2021年を対象として開始した、新3ヵ年計画で、安定した収益を確保できる企業への変革」をベースにしている。 特に「今期は生産強化元年と位置付け、ハード、ソフトの両面で整備を推進していく計画だ。今回のように新規に自動運転が可能な設備導入を今後も行っていく計画だが、製造現場の見える化や技術者を支援するサポートシステムの構築等の面を導入することで、一段高いQ(品質)C(コスト)D(納期)の実現を図る」考えだ。
- 鋳物の製造から一貫生産を行うが、自社一貫体制をさらに強固にしていく方針のようだ。
- 「研削盤の内製化率アップは、緊急時の対応に余裕が生まれるうえ、特殊仕様に対応できるよう、納期対応でも工夫を追求できるメリットがある」。
- ここ数年で小物部品加工向けに複合旋盤、板金加工や曲げ加工向けにパネルベンダー等の設備も数多く導入、内製メリットを追求する「武器」として、活かしている。
生産強化は、今年の筆頭スローガンとも言えようか
製造本部長