岡本工作機械のテーマは「高能率加工」「IOT」「複合化」「レベルアップした汎用研削盤」

株式会社岡本工作機械製作所

株式会社岡本工作機械製作所

岡本工作機械製作所 名古屋営業所大竹一朗所長

 

  •  世界の産業経済の潮流が今後EVカー開発へ傾くとなれば、電子系部品、ひいてはそれを生み出す加工機の変革が迫られる。岡本工作機械の研削機械であれば、高精度でスピーディーな加工方法を提案できるはずだ。
  •  4月頃まで出遅れ感はあったが、5月以降堅調に推移。大型機とセラミックス対応機種の動きが活発で、名古屋エリアでは対前年比130%と概ね好調の模様。
  •  大竹一朗名古屋所長は「下期は工作機械・工作機器、金型、セラミックスの3つの分野で取りこぼしなく需要に対応していきたい」との抱負を語る。
  •  牧野フライス製作所名古屋支店のショールームで研削盤の展示がなされており、一連の加工の流れを展示することで、幅広い顧客層をねらいたい考えだ。メカトロテックでは5機種を披露する。
  •  3号館にコマ数で10コマ。「研削革命」を旗頭に「高能率研削」「IOT」「複合化」「レベルアップした研削盤汎用機」のテーマに沿ってブースを構成する。
  •  大竹名古屋営業所所長が「研削盤の自動化とIOTの取組みを見てほしい」と話すのが、全自動平面研削システム「MUJIN」。「研削盤はオペレーターの技量に負うところが多く、人手がかかるのではとの誤解から研削レスが業界全体の議題に上がることもあるが、実際、積層によって構造体がつくられるので、精度を出す上で研削作業は不可欠。ただし、オペレーターのスキルによって生じる品質格差はゼロに近い方がよく、それが『MUJIN』の役目」と開発理由を説明する。同社が掲げる「研削革命」だ。
  •  このほか、ヨーロッパで主流となっている「複合化」への取組みとして、CNC精密複合円筒研削盤「UGM3100NC」を出展。さらに、静圧仕様の研削盤をリーズナブルな価格で届ける超精密平面研削盤「UPG63CA1」、加工の可視化を推し進めた新しい汎用機「PSG64SA1」、電子部品の金型の成形研削をよりリーズナブルな価格で提供するCNC高精度成形研削盤「HPG500NC」の5機種を出展する。

 

  •  汎用機について、もう少し立ち入る。
  •  丸みを帯びた洒落た貌を持ち、タッチパネル操作も可能な「美顔汎用機「PSG64SA1」は名古屋営業所1階に据えられている。熱変位の少ない高剛性構造で、自動ドレス機能を持ち、自己メンテナンス機能を充実させた高度な機械である。
  •  汎用機で人気を博しているPSG―DXシリーズに変わる新汎用平面研削盤だ。汎用研削を更に手離れ良くするため、今後の国内主力製品となる。是非一度名古屋営業所で新しい研削をご体験頂きたい。  更に各種センサーの活用で全自動の研削を提案するのが「MUJIN」。機械がタイミングを判断してドレスを行い、研削に入るといった動きは「MUJIN」最大の特長だ。
  •  「最先端の技術を模索し、研削盤のトップリーダーとして進んでいかなければならない」。
  •  30余年の販売実績がある汎用機「PSGDX」のイメージを変える美顔の「PSG64SA1」。「MUJIN」を最上機種と認めつつも、「PSG64SA1」において、いかに作業の効率化が図られているかを実感してほしい。