出展4機種すべてに測定機能付き「Quick Touch」岡本工作機械 引き続き5軸による研削加工の提案
HPG500NCSを操作する大竹名古屋営業所長
- 安中工場に足を運びメカトロテックの見どころを大竹名古屋営業所長に取材した。
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- 今年の4月以降、内面研削盤の動きが良くなってきた。
- 大竹所長は「長年の経験による勘ではあるが、内研が動き出せば、ものが動いている証拠。量産を予想させる先行指数となり、事実、名古屋営業所も6月から急回復を辿ってきた」と語る。
- ものづくり補助金、事業再構築補助金を活用した案件が上期は好調であり、特に半導体やEV化、医療分野の採択が目を引くそうだ。
- 「受注好調は、名古屋営業所としても大変嬉しい。ただ、原材料不足に起因するのだろうが、部品調達、なかでも半導体やスイッチ類の部品が滞ってきている。当社でもそうだが、要素部品の納期が延び始めており、即納機はあるが、納期が長い機種も現れ始めた。今後更に忙しくなると考えている」。
- メカトロテックでは、NC精密平面研削盤「PSG64CA-iQ」、CNC高精度成形研削盤「HPG500NC」、CNC超精密成形研削盤「UPZ63Li」、CNC精密複合円筒研削盤「UGM360NC」の全4機種の出展を予定している。
- 「当社は常に研削にプラスαを追求しているが、今回、出展4機種すべてに計測機能を付けて、高能率、高精度をアピールしていく。ワークを外して計測し、また、同様にセッティングすることの難しさから現場を解放することにも通じる。計測工程を挟んで不良品削減・工程短縮に期待したい」。
- 新たにコスパの良い計測システム「Quick Touch」開発のお披露目でもあり、今後はオプションとして選べる。工場における3次元測定室に仕事が集まる「密」を防ぐ効用もあるだろうか。
- 「5軸による研削加工提案も、引き続き、アピールしていくことになる。研削分野におけるCAMへの認識を深めて頂く場にもしていきたい」。
- 研削時間の短縮を目指すMAP研削ソフトの提案も興味を惹くだろう。
- 名古屋営業所のショールームでは、平面研削盤、成形研削盤、円筒研削盤を常設し、テスト加工ができる体制を来春にかけて順次準備していく。
- 「新たな計測オプションQuick Touchは実機に触れて貰えば、現場から理解が得られやすい」-メリットは明らかだ。 出展4機種の特長とターゲットは以下の通り。
- ▼NC精密平面研削盤「PSG64CA-iQ」・・・高能率研削で生産性向上。タッチパネルによるカンタン対話iQソフト搭載。EV関連・モータコア、金型・プレート関連向け。
- ▼CNC高精度成形研削盤「HPG500NCS」・・・環境に優しい油圧レス小型研削盤。完全自動化サイクル実現。金型・小型ワーク加工向け。
- ▼CNC超精密成形研削盤「UPZ63Li」・・・リニアモータ駆動の超精密研削盤。研削盤専用のCAMとの連携で複雑形状加工を実現。半導体・製造装置関連向け。
- ▼CNC精密複合円筒研削盤「UGM360NC」・・・といしを3つ搭載する複合研削盤。新・ポリゴン研削ソフトで異形状加工を実現。医療関連向け。
HPG500NCSでの測定のイメージ
UPZ63Liによるクラウディング加工の実演
ウルトラ恒温室のUPGシリーズ