新製品「ダイヤモンドツイスト」出品する松岡カッター製作所。木質材の「やけ」を回避
形状、寸法に合わせ、カスタマイズ可能なTスロットカッターも
ダイヤツイストビットを手にする松岡社長
日本木工機械展に出展していた松岡カッター製作所ブースを訪問。訴求ポイントとなった新製品の木質材加工用「ダイヤツイストビット」をはじめ、メカトロテックで出展予定の金属加工用の各アイテムについても紹介していく。
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ダイヤモンドツイストビットの一番のポイントは木質材加工時の「やけ」の回避にあると言う。
開発に当たった斎藤設計係長は「溝に沿ってリブを施すことにより、切粉を上方に逃がす。開発から2年を要したが、焦げることはない」と独自の形状による「やけ」回避に言及するとともに「ビビリの軽減にも効果を発揮する」と説明する。
レギュラータイプと浅溝タイプを取り揃えている。
レギュラータイプはφ12ミリとφ16ミリを標準品でラインナップ。垂直突込加工と引廻し加工が共に可能だ。
浅溝タイプは、その名の通り、浅溝に特化し、バリを抑え、よりきれいな加工面を求めるニーズに対応する。
このほかのメカトロテック出展品については、カッター部と軸部にロウ付けを行い、T溝の底面や側面に形状・寸法に合わせてカスタム化を可能にした「Tスロットカッター」、NCルーター等による難削材の面取り、ソフトフォームなどの成形加工に向く「ダイヤモンド成型ルータービット」、アルミ合金をはじめとする非鉄金属・FRPなどの新素材加工向けとして「ダイヤモンドバニシングリーマ」などを提案していく。