工場統合効果でリーマ、カッターの生産量は3割アップ。2019年は「設備増強効果を期待する年」(安部川社長)
安部川社長(右)と越智工場長
- 統合から1年余が経過した栄工舎新潟工場を再訪し、安部川社長、越智工場長に現状を取材した。
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- リーマ、カッターともに生産量は着実に拡大し、統合前に比べ、およそ3割はアップしていると言う。
- 「11月時点(昨年)の生産になるが、従来は3万本だったが、3万5千本を数えるまでに。量産メーカとは違い、1ロットでせいぜい、10本、20本という『世界』では、大きな変化になる」と安部川社長は語る。
- 統合効果はもちろんだが、設備増強による生産性アップや値上げによる(9月1日納入分から)駆け込み需要の影響も少なからずあっただろう。
- 受注量の拡大に対応して「径3ミリ以下の小径リーマ用の円筒研削盤の設備を検討しており、来期には予算面でトータル1億円規模を想定している」と更なる設備増強について越智工場長はコメントする。
- 昨秋のJIMTОFでは、従来3コマだったブーススペースを2倍の6コマに拡張した。 「メインの通りに配置できたこともあり、2006年の初出展以来、最高の来場者となった。カタログ依頼も多かった」と安部川社長。
- 複数に及ぶ参考出展として披露されたカッターについては「樹脂用、アルミ用、高硬度用にラインナップし、新製品として今期中に代理店に在庫していく計画」だそうだ。
- 2019年の目標について安部川社長は「数年にわたって手当てしてきた設備増強効果を期待する年。受注に対し、高まりつつある生産能力をうまく噛み合わせつつ、リーマ、カッターの新製品で売り上げアップを図っていきたい。また、課題としては、営業スタッフの若返りを図り、強化していくことを掲げている」と言う。
- 売り上げでは、今期14億円規模の達成を目指す。
- 工場の統合によって、近隣のものづくりに従事する企業からの見学者が多くなったことも付け加えたい。
- 「魅せる工場としてのメリットも感じている。また、会社の忘年会には、8割に及ぶ社員が参加し、統合による『求心力』を実感できたことも、嬉しかった」と安部川社長は結んだ。
益々、充実するフィットネスルーム
円筒研磨のラインには新たに設備増強の計画も
小径加工用として牧野精機のSS7が据えられた