前期プラスα掲げスタートした栄工舎。佐々木営業技術部長に聞く リーマ、カッターの新製品開発に邁進
佐々木営業技術部長
- 全体として、今期に入った5月以降、受注数字は下がってきている‐と語るのは、栄工舎の佐々木営業技術部長だ。
- 「だが、標準品ベース、なかでも『ひも付き』は、その流れが途絶えていない。前期プラスアルファの目標を掲げスタートを切った。昨年JIMTОFに参考出展したカッターの新製品も代理店への納入が着実に進み、その一方で、当社の主力であるリーマ、カッター関連の新たな『弾』も仕込み中だ」。
- スマートフォンを通じた、情報の共有によるスピーディーな対応ばかりか、新潟工場内で設備されているテスト加工機がフル活用され、市場を刺激していく工具の試験、開発に活かされている現状がある。
- 設備導入の点では4月に菱高精機のEPSILONが導入され「ドリルの頭を付けたり、エンドミルのギャッシュ入れにも活用している」ほか、素材の円筒研磨で「シギヤ製をこのほど、現場に導入し、工具製作の前工程の効率化を進めている」。さらに年内までにロロマティックの段研「NP3+」が据えられる予定だ。
- 生産の構成では、年々、5軸加工機や複合加工機の普及によって「金額ベースはもちろん、本数ベースでも超硬がほぼ、ハイスと肩を並べ、さらに増えてきそうな勢いにある」。
- 営業面で課題となっていたスタッフの増員については「7月1日付で、東京営業所に新人が入社する。大阪も引き続き、募集をかけており、早い段階で、全体として、営業力アップにつなげていきたい」。