円筒工程の効率化でシギヤ製円筒研削盤導入した栄工舎。
円筒工程を所管する五十嵐課長
- 栄工舎新潟工場では、現在、注残の解消に全力投入する一方で「カッターの新製品に対する(流通からの)期待が大きく、1日も早いリリースに努めている」と越智工場長。
- 樹脂、アルミ、高硬度といった被削材別にラインナップされ、昨年のJIMTОFで参考出展されて以降、注目の度合いが高まってきている。
- リーマとカッターを主な2本柱としながら、生産は2直体制で臨んでいるが、特に、円筒の工程はフル操業の状態が継続。2か月分の仕事量を抱えており、シギヤ製円筒研削盤「GP‐30B・40A」の導入は、この工程での効率アップを図る「弾」として6月21日に導入された。シャンクと刃の仕上げで活用されている。
- 第一線で活躍していた自身の経験を交えつつ佐藤相談役は「シギヤ製円筒研削盤は40年以上使っており、その信頼性は揺るぎない。負荷をかけても精度が出て、取り代が大きい超硬の円筒研削に向いている。スピードもあり、シンプルで使いやすいことも重宝する」そうだ。
- シギヤ製円筒研削盤は、合計で7台を数えることになった。
- 円筒工程を所轄する第三製造課の五十嵐課長は「エアー浮上で動かせる機能がテールストックに付いており、労力から解放され、楽に動かせるメリットは極めて大きい。機械も傷めずに済むので長寿命化にも寄与すると思う。ゼロから1000分の5レベルの、狙った寸法公差が繰り返し出せる。2パスで常時、3ミクロンから4ミクロンが狙える」と言う。
- 1日に、およそ9時間稼働しており、佐藤相談役は「主軸の回転数を制御できるインバータも『買い』だ」と付け加える。
- 導入から1カ月。円筒工程のスピード化はすでに実感しているそうだ。
- 五十嵐課長は「営業所が群馬にあり、営業の人が直接、サービスにも対応してくれて、買った後のフォローも充実している。何かあれば、電話1本で対応してくれる」と高い絆で結ばれている。
テールストックがエアーで動かせるメリットは、労力削減ばかりか機械の長寿命化にも貢献する
円筒研磨工程で、すでに効率化アップが享受できている