生産性を上げるための業務改善と不良対策に重点 昨秋から再研磨の業績が回復—石川工具研磨製作所

株式会社石川工具研磨製作所

株式会社石川工具研磨製作所

基礎工事を終えて、いよいよ鉄骨建て方に入る新工場の建設状況

  •  今期を折り返すタイミングで石川社長に面談し、コロナ禍での業績の推移や新工場の建設状況、機械設備の検討等について、紙面化を試みた。

 

 

  •  2019年比で3割減少していた再研磨の業績が、昨秋から立ち上がってきたと言う。
  •  「今年の1月から6月で括れば、すべて予測を軽くクリアしてきている。ドリル、エンドミルが主体だが、顧客の立ち直り、その度合いに従って、再研磨の量的回復が達成できるようになってきている。後半には揺れ戻しがあるかもしれないが、2021年全体を眺めて、悲観的な数字にはならないと思う」。
  •  参考までだが、石川工具研磨製作所では、自社ブランド工具や特殊工具の製造品などのシェアは2割を占めている。  2020年4月から取り巻いているコロナ禍で、社内的にはどのようなことに配慮しているのだろうか。
  •  「効率良く機械を稼働させるための業務改善と不良対策の2点を重点項目に掲げてきた。当社は、一品一様の仕事が多い。外段取り、内段取りに工夫を凝らしながら、いかに機械の稼働を止めずに、効率よく回していくか。また、不良を出さない、対策としての社内教育の徹底も継続して求められており、これは役職者に対する教育にも通じるもの。管理者にはエンジニアとしての管理の道と部署管理の道が考えられるが、各セクション同士の連携、チームプレーの重要さを意識していくことに両者の壁はなく、技能、技術の裾野の広がりを考えれば、多能工化の推進は、当社でも古くて新しいテーマに挙がっている」。
  •  社長就任7年目に入っているが、毎年のように、およそ1億円の設備投資を実施してきた。
  •  「2020年から現時点まで設備投資ほぼゼロという状況が続いているが、設備の更新需要も考慮していかなくてはいけない段階に入ってきた。20年前に導入した機械も多く、老朽化更新を考慮している。自動化をテーマに当社の弱い部分を強化していきたい」。
  •  年内完成を目指して建設の槌音が響く新工場は、基礎工事を終えて、鉄骨建て方に入っている。完成に合わせた設備導入の計画もすでにある。 アピールの「舞台」として、展示会の積極参加を検討へ
  •  「3月のグラインディングテクノロジーでは、5軸加工向けのバレル型エンドミルなどの特殊工具を提案した。今後も、アピールの舞台として、展示会出展を検討していきたいと考えている。業界の一大イベントであるJIMTOF、相前後して名古屋で開催されるメカトロテック、金型で特徴を出すインターモールドに機械要素展・・・狙いを定めて目的に応じた出展を検討し、積極姿勢は堅持していきたい」。