ラフィングエンドミルで特徴出す三興製作所訪問。売り上げの半分を占める。

株式会社 三興製作所

株式会社 三興製作所

名古屋社長

  •  ハイスのエンドミルで知られる群馬の三興製作所に初めて、お邪魔した。
  •  名古屋社長は「付加価値や利益率の高いアイテムを意識して追求するなかで、2011年以降、ラフィングに対する顧客からの高評価を踏まえ、販売に注力し、今では、当社の売り上げの半分を占めるに至っている」と語る。
  •  ラフィングは社内専用機を駆使して、他社との差別化を追求している、とも名古屋社長は付け加えた。
  •  販売で奏功しているのは8年前から展開している「5本パック売り」。売れ筋サイズをまとめ、価格メリットも提案できることからヒットしていると言う。
  •  「数量限定だが、半年に一度、実施している。対象商品は『S-FPαS』『「P-XαS』で、使い勝手の良さで勝負できていると考えている」。
  •  三興製作所の受注ロット数は100本~300本が多いと言う。因みに月産およそ2万本体制だ。
  •  ハイス工具は旋削からフライス、熱処理を経て研磨という、手間暇のかかる工程で成り立つが「ハイスのラフィングは、量的には、まだまだ、ニーズがある」と予想する。
  •  「3月決算だが、コロナ禍前の2019年レベルには『もう少し』。ハイス工具市場での当社のシェアは現状で1桁台。まだまだ、伸び代はあり、今後もハイスへの拘りを基本としながらも、顧客満足度アップを意識した、超硬でも価格競争に晒されないアイテムをリリースしていきたい。7月には超硬の面取り工具の販売を計画している」と新製品の販売計画にも言及した。