12月から特殊品(ハイス・超硬)「引き合いキャンペーン」展開中の三興製作所。「工具種問わず、相談や依頼に手応え」(小井川社長)
小井川社長
三興製作所は12月1日から特殊品(超硬・ハイス)製作の「引き合いキャンペーン」をスタートさせている。
小井川社長は「ハイス工具のサプライヤーが限定されてくるなか、特殊工具に対する相談、協力依頼が増えてきた。ユーザーが何を求めているか、膝を交える中で、ニーズを把握し、具体化していければ、お客様との関係の深まりは言うまでもなく、弊社の開発・製造能力の向上にも繋がっていくかと思う」との戦略性に言及する。
キャンペーンでは、同社主力のエンドミルのみならず、ドリルやリーマ、カッタといった工具種も対象となる。
「工具種を問わず、相談、依頼に手ごたえを感じており、今後、弊社が注力していくきっかけになればとの考えがある。従来、特殊品は2割~3割はあったが、現状では2割を切っており、この比率を上げていくことで、価格競争にさらされない体質強化を図っていく狙いもある」。
キャンペーンは、代理店との関係をベースに展開しており「販売店との信頼関係を広げつつ、弊社の製品力をユーザーの方に、直接、ご確認いただける機会を増やしていければありがたいと思う」と小井川社長。
設備投資も積極的に展開していく予定で、直近では、来年の1月、3月に新規導入を図っていく。
「現場のテーマは、やはり自動化の推進にあり、限られた人財を活かしていくためにも、可能な限り最新の設備を使いこなし、特殊品対応力強化を含めた『現場力』アップに努めていきたい」。
キャンぺーンは、来年3月まで取り組んでいく計画だ。