超硬と特殊品に対する需要は増加し、ハイスの標準品は大幅減少 栄工舎は2019年比売り上げでは8割回復
越智営業本部長
- 栄工舎を訪問し、越智営業本部長、佐々木営業部長に最近の需要の特徴や新製品の樹脂用リーマを巡る動向、設備投資等、ワンポイントながらも、多様な側面についてヒアリングした。
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- 栄工舎を取り巻く需要の特徴としては「ハイスの標準品が大幅な減少を辿ってきているものの、特殊品は、まだ、何とか健闘している。一方、超硬は、標準品ではコロナ禍からのマイナスを克服しつつあり、特殊品は逆に増加傾向にある」と素描する。
- 総じて売り上げで捉えれば、現状は、2019年の8割までの回復だそうだ。
- 新製品では、7月に超硬樹脂用リーマ(オイルホール付き)がリリースされた。
- 「最近まで、緊急事態宣言中だったこともあって、認知度アップを図っていくのは、これからになる。YouTube動画をアップしているものの、やはりリアルでの説明を展開していく必要があり、樹脂加工を手がけているユーザーまで、いかに声を届けるかが課題になっている」。
- 因みに、2年前にリリースされた被削材別カッタは安定した需要を取り込んでいると言う。 新潟工場の設備動向では「和井田製作所のプロファイル、工具研削盤では初となる宇都宮製作所のTGR200の導入が、それぞれ11月に重なった」ことが特筆できようか。
- 「今年は展示会出展を見送ったが、来年は3月(東京)、4月(名古屋)の機械要素展、9月の独・AMB、そして11月のJIMTOFと、それぞれ出展を決めている」。
- コロナ禍の負の影響が消えゆく2022年でありたい。