高評価継続する田野井製作所のダブルタフレット 増えつつある細径需要
田野井社長
- 緊急事態宣言が解除され、都内で田野井製作所の田野井優美社長に面談した。
- 「コロナの影響が直撃し、特に5月は受注ベースで大幅減を余儀なくされた。サプライチェーンの寸断が直撃する自動車関連の比重が6割と大きいからだろうと思う」。
- とは言え、主力のミヤギ工場はフル稼働状態であり、受注と比較し、足元の売り上げへの影響は少ない。
- 「移動の自粛は、情報発信のあり方の検討、見直しのいい機会となった。では、訪問ありきからのドクターセールス=困りごと解決活動は、今後、どのように進めていくべきか。会えないことを想定して、どのような展開が可能か、従来、考えてもみなかった、視野を広げていく機会に直面している」。
- めねじ締め付け不良をゼロにするシームレスタップ、加工後の切り屑残りゼロを実現するゼロチップタップ、そして加工の高速化と工具の耐久性を両立させたダブルタフレット‐いわゆる同社の看板3商品で「いずれも当社の『優等生』だが、特にダブルタフレットの動きがいい。新設計のねじ山形状と滑らかな表面によって高速と耐久性を実現させたが、新規開拓の有力ツールとしても機能しており、今後への期待が膨らんでいる」。
- 受注の特徴では「細い径」への傾斜が見て取れると言う。
- 流通での話題では2年前から取引が始まったサカイへの納品が8月中に全アイテムで完納する。東日本エリアへの深耕が期待できるだろう。