適切な処方と事後フォローを実践。「ドクターセールス」を展開する田野井製作所
- ことしの11月に創業95周年、100周年という大きな節目まで、あと、一歩と迫る田野井製作所。
- 責任者の立場になって5年を迎える田野井優美社長は「創業以来、顧客には適切な『処方』と事後フォローを旨とする『ドクターセールス』を心がけてきた。タップに関する知見のみならず、機械や油など付帯する状況も加味しながら、アドバイスできるよう、改めて、この原点の重要性を噛み締めている」。
- 昨年後半から継続している高い受注水準は、現在も継続している。
- 「特徴的なのは、径16ミリ~24ミリといった太径モノが増えつつあることだろうか。主要な製品で見れば、ゼロチップタップの評判の良さは、おかげさまで直接、受注に結び付いており、現在、サイズレンジの拡大が迫られている状況にある。前回のJIMTОFで披露させて頂いたCFRP加工用スカットドリルは少しずつではあるが認知度がアップし、新規顧客を巻き込みながら浸透してきている」。
- 展示会をなぞれば米・IMTSの視察に続き、18日から始まる独・AMBに初出展する。
- 「昨年は継続出展しているEMОショー、今回はAMBに初出展する。日本の同業者2社との3社共同のブースで、来場者にコラボレーションを活かしたご案内ができればと考えている。展示会は継続が大切との考えで取り組んでいきたい」。
- AMBの出展品目のひとつで、昨年のメカトロテックで初披露された「ダブルタフレット」という転造タップに触れてみると「当社は国内で転造タップを初めてリリースしたメーカーであることの思い入れは強く、ユーザーの方には速さと寿命の『ダブル』を納得いただくための、テストサンプルも出荷、トライアルを重ねて頂いている。速さを重視する欧州市場ということもあり、AMBでの反応は楽しみだ」と田野井社長は期待する。
- AMBから戻れば直ちにJIMTОFの準備に取りかかる。期しくも、開幕は創業95周年と重なり合ってくる。