注残解消に総力。勢いに乗るゼロチップタップとダブルタブレット。田野井社長に聞く

株式会社 田野井製作所

株式会社 田野井製作所

ミヤギタノイを訪問する村井村宮城県知事(中央)。概要説明に当たる田野井社長(左)

  •  2019年に入り、特に4月以降は、工具の受注にも陰りが増してきた。田野井製作所の現状はどうか。田野井社長に面談し、ヒアリングを実施した。
  •  「昨年9月に当社も工具の値上げを実施し、その前の駆け込み時の受注量は大きく、4月に入った今期の当面の目標にも設定した、注残の解消に全力を挙げているところ。その一方で、新規の受注では、2割ほど減少してきている」と言う。
  •  人が介在しないといけない領域は「汎用機の活用などを通じて、人づくり・育成を強化していく」が「働き方改革は、現場の自動化、省人化設備の推進を不可避なものとしており、今後、拍車をかけていくことになるだろう」と語る。
  •  中小企業は、残業なしでは成り立たないのが現実であり、その抑制の、ひとつの手立てと言えば、設備等の活用によって、効率化を図ることになる。
  •  営業活動の力点は、「既存、新規問わず、流通を通じて市場における認知度アップを図っていきたい」との姿勢を堅持しつつ「勢いのある商材は、超硬、ハイスともにリピートが定着したゼロチップタップと、創業90周年の節目に転造工具の草分けという原点回帰を志向したダブルタフレットであり、当社の知名度アップとともに、更なる浸透の加速を期待している」。
  •  田野井製作所で働く平均年齢は32歳と若い。将来を見据えた人づくりは、顧客の「病」を診断する「ドクターセールス」強化に繋がっていく。