高硬度材加工、難削材加工、ダイヤの再研磨で差別化。3期連続で売り上げアップへ
「3期連続で、売り上げアップを目指す」との決意を語る石川直明社長
- 「3期連続で、前年に対し、売り上げを伸ばしていければ本物」‐石川工具研磨製作所の石川直明社長は、自らの目標を決意とともに打ち明ける。
- 今年1月から社長就任3年目に入るが、これまでの「財産」が2年間は関与しているとの認識を踏まえたものだ。
- 「今年、2017年は、売り上げで前期比10%増を目指したい。新規獲得に加え、リピーターからの量的拡大にも対処できれば、十分に可能な数字と捉えている」。
- 今年の4月までには製造主体に、7人増員して、石川工具研磨製作所は50人体制となる。
- 「増員が可能になってきたのも、中間管理職が育ってきているからで、何よりも心強い。設備投資の手を緩めず、今期も着実に生産能力をアップさせるとともに、生産余力を追求して、次なる展望を描いていけるようにしていきたい」。
- 製造(特殊含む)、再研磨の双方で、前期の2016年は、前年比7%増の結果を出した。最終的な需要で捉えれば、金型をはじめ、自動車部品、その他部品ほか、OEMでも地歩を築いている。
- 「新規顧客獲得では、当社の場合、高硬度材、難削材の加工における技術的相談や、他社で精度や納期に問題を抱えたお客さまからの問い合わせも多い。また昨年からダイヤの再研磨で特徴を出してきているが、今年は、さらに強化できるようにしていきたい」。
- 難しい加工での対応、ダイヤの再研磨‐差別化のポイントは、この点に集約できそうだ。
- 「また、特急対応では、いかにマンパワーを発揮できるかが問われる。人材育成にも通じる、実践的な取り組みであり、その成否によって、受注の拡大にも繋がる。ひとつ、ひとつ丁寧に対応していきたいと考える」。
- 円安傾向にブレてきた為替を考慮すると「上向き予想を期待」する。が、伸長する海外市場に関わっていくことも石川社長の念頭にある。直近では、JIMTOF終了後、インドネシア・ジャカルタの展示会にも顔を出した。
- 「展示会を利用しながら、海外訪問の頻度を上げ、販売網づくりに力を割いていきたい。最初から結果がある訳ではないが、実際に歩いてみなければ、新たな収穫が期待できないと考える」。
- 人材、設備、経験と能力‐いろんな要素が絡み合い、発展し、次への原動力となる。若き社長の積極的な行動力を今年も追っていきたい。
品質保証の充実で、仕事の流れが良くなり客先へのパフォーマンスもUP