「月産で再研磨は2万5千本、製造モノは5千本強に」‐石川工具研磨製作所
東芝機械のフェアに協賛。自社ブースで製造、再研磨の優位性を訴える石川社長
- 石川工具研磨製作所は、5月17日から開催された東芝機械のソリューションフェアに協賛出展。今年で5回目となるようだが、その目的やアピール内容ほか、再研磨や製造モノの近況について、石川直明社長に直撃インタビューを試みた。
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- 「会社の認知度アップが当初の出展動機だったが、同様に出展している各社との繋がりも広がりつつあり、来場者との膝を交えた当社の説明ばかりか『業界』との良好な関係構築も魅力だ」と出展の意義を語る石川社長。
- 会場での再研磨のアピールでは「日常の営業活動でもそうだが、他社の再研磨品との比較ではなく、新品の工具と比べてどうか、との観点から、サンプルをお出しし、実際に使っていただいて納得してもらうよう努めている。顧客の現場の把握を通じて、加工方法にまで踏み込んで、刃先とコーティングの、最良の組み合わせを検討、顧客満足度アップには、常に配慮している」。
- 一方、近況では「3月以降、再研磨は少し、落ち着いてきたものの、特殊対応の製造モノは、依然、高原状態が継続している。現状で再研磨は月産で2万5千本、製造モノで5千本を超えるようになってきている」そうだ。
- 仕事の確保は申し分がない。では課題についてはどうか。
- 「新卒、途中入社入れて、当社は昨年来より人の確保に努め、およそ10人増員して、現在『60人体制』。1年に満たない社員が増えてきたことで、社内教育の充実が欠かせない。今、何とか踏ん張ることができれば、年代別に、ほぼ均等に人員を配置できるようになる。持続的な成長という、将来を展望したとき、現在の市況の好調さを梃に、一人一人のレベルアップを図っていきたい」。
- 平均年齢は36歳だが、大多数は30歳前後と若い層が成す。
- 「今期は、工具製作に使用している円筒研削盤の増設を視野に入れて、設備導入を検討している。また、検査だけで18時間~20時間、測定器が常に稼働している現状を何とか打破していきたい」との方針を明かす。 来年3月計画の研削に特化したフェア参加も 静岡の地元商社や東芝機械などのプライベートショーをはじめ、来年3月開催予定の研削に特化した展示会への出展も計画している。
- 「海外では、当社のベトナム・ハノイ事務所に実習2期生が赴任。日本から交代で半年ほどフォローし、その後、一人立ちできるよう対応している。このほか、現地の販売店とのコラボレーションで展示会出展、9月のシカゴショーでは視察を検討している」。
- 「飛躍していくための課題が順調に山積み」と石川社長が前向きに語ってくれた。
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