製作強化へ、岡本工作製円筒研削盤など諸設備を相次いで導入する石川工具研磨製作所
石川社長
- 前期比売り上げ2桁増は達成できる状況にある、と石川直明社長は語る。
- 「今期前半は、新規顧客獲得に努め、後半からは、リピーターからの量的拡大に対応した。特殊工具の製作、再研磨では生産余力はあるものの、一部では再研磨の、フル稼働状態が継続している」。
- 現場では20数台に及ぶCNC機が稼働しており、効率を図るべく、ローダー付きも多くなってきた。
- 「受注においては、品質は当然として、まとまった仕事量をこなしながら納品できる能力への期待が高まってきている。私が社長になって、4年目に入っているが、この間、主要設備である工具研削盤を強化しており、今春には製作工具の生産性アップを見据えた岡本製円筒研削盤を2台と諸設備をオーダー、年末年始を通じて新たに現場に据えていく」と、来期に向けた生産能力アップへの対応をすでに図っている。
- 65人体制を構築するなか、製造に従事するメンバーでは45人強を数える。
- 「問題点を探り出し、改善を促していけるようなスタッフの育成、新人では当面、時間をかけずとも取り組めるような仕事への習熟等を意識している」。
- 特に、新人のモチベ―ションアップについては「たとえば、今後5年間の生活スタイル、その変化のイメージを共有しながら、仕事への取組み姿勢を考えてもらっている」。
- セミナーへの参加や各種研修会も活用しながら「競合他社と比較しての技術的前進」の点でも余念がない。
- 「まとまった単位で受注することもあるが、再研磨の基本は1ロット1本、2本の世界。技術的研鑽と並行して、いかに効率的に回していくかはある意味、永遠のテーマ。たとえば、研磨工程で、ローダーを駆使しながら、人への依存を少なくしていけば、逆に、人が介在しなくては回らないセクションを強化することが可能になってくる。人の配置を勘案しながら、仕事を回せる人の能力の獲得にもつながってくる」。
- 石川社長は、今年も米・IMTSを視察した。
- 「最先端の出展内容に常に接していきたいとの思いがある。事実、自動化に関連して、目を引いたものがあった」そうだ。
- 海外拠点のあるベトナムでは、元実習生による活動エリアをハノイばかりか「新たに戻ったスタッフをサポートしつつ、来年からはハイフォンにも注力していく。ポテンシャルの高い市場と判断できるからだ」。
- 2018年の幕が、もうすぐ降りる。石川社長は、今年をどのように総括し、来年を展望していくのか。社長就任4年を経た「自己採点」にも繋がるだろう。
石川工具研磨製作所のアピール