石川工具研磨が新工場建設に着手。来年度完成へ

株式会社 石川工具研磨製作所

株式会社 石川工具研磨製作所

新工場建設へ、解体作業に入った

  •  石川工具研磨製作所は、お盆明けから、倉庫として活用している建屋を解体し、新たに生産工場として、建設に着手した。
  •  石川直明社長は「延床面積で600坪。一階に製造部門を配置し、二階は管理・福利厚生で構成する。2020年度中の完成を予定し、現有と合わせると1・5倍以上の生産スペースを確保していくことになる」と言う。
  •  現在の場所に移転してちょうど、10年という節目であり、石川現会長からバトンを引き継ぎトップとして石川直明社長が采配するようになって5年目を迎え、社員数も飛躍的に増え、現在、70人体制を執るまでに成長した。
  •  スキルアップを課題として、この間、中間管理職を核に「偶数月でリーダー講習会を実施しているほか、コーティング、品質保証、工具素材といった分野別にメーカー勉強会も実施している。リーダーの選定は、やる気度であり、他のスタッフとどのように協力しながら、効率を上げていくかを目標にしている」と語るように、スタッフの質的向上に邁進している。
  •  2019年も前半を折り返し、後半に入っている。
  •  「前半は再研磨の受注本数で、ムラが出てきて、新規の獲得と、納期対応のスピード化を追求してきた。一方、特殊製造の分野では増加傾向が定着してきた」。
  •  現在は、2直体制だが、今秋から生産性アップを狙って3直体制になるセクションも出てくるそうだ。
  •  「工程と設備能力との関係では、円筒は過不足がなく、溝切、刃付けでは、余力がある」。
  •  ここで改めて、工程ごとに主な設備を見ていくことにする。
  •  円筒工程では、製造用として、岡本工作機械製5台、シギヤ精機製3台、ジェイテクト製2台、再研磨用で丸栄製8台を活用している。
  •  測定・検査機器関連では、製造用にワルターのヘリチェック3台、再研磨用でツォラーが2台設備されている。
  •  全加工の設備では、ワルター7台、ロロマティク1台、牧野フライス精機13台、宇都宮製作所が6台を数える。
  •  「当社で蓄積しているホーニング技術とのシナジーで、まとまった本数(たとえば100本単位)を新品同様の品質、寿命を実現しながら、満足のいく納期で提供できる点をアピールポイントにしている」。

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