牧野、宇都宮各社の工具研削盤を相次いで導入した青山製作所。今期も生産余力追求で結果出す。

株式会社 青山製作所

株式会社 青山製作所

押野社長

  •  オーエスジーのメーカー再研の一翼を担う青山製作所を訪問、責任者となって6年目を迎えた押野昌宏社長に今期の所信を聞いてみた。
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  •  メーカー再研をお願いする立場から見れば、最大の魅力は「新品同様」であり、結果としてコストメリットを享受することにある。
  •  「年末年始、牧野製AGE30、宇都宮製TGR200と相次いで、工具研削盤を現場に据えつけた。生産余力を追求しつつ、より良い工具の再研磨を目指していく、当社の意志は、ひとつだ」‐押野社長の考えは極めてクリアだ。  「だが、設備だけを充実させても、人材が育ってこないことには、全体の力量はアップしてこない。ロット1本が半分以上を占めるなか、工程内チェックはもとより、アプリケーションの能力向上には日々、努めている」。
  •  ただ、この4年半で括れば、品証のためのワルター製「ヘリチェック」をはじめ、工具研削盤は実に8台、テンポから見れば、急ピッチで、品質、納期厳守への思いを推し量る「モノサシ」とも受け止められようか。
  •  「当社は7割がドリルで占められるが、社長就任からの5年間でカウントすると、エンドミルの量的拡大が大きく、実に4倍に伸長。現状の受注量を勘案すると、いかに対応していくかが課題であり、対処していくことで、売り上げ増は、その流れの中で達成できる状況にある」と言う。
  •  押野社長就任以来、およそ5年間で売り上げは2倍以上になったことも付記したい。
  •  現場では47人が製造に携わり、入出荷関係、検査等に20人が関わる。
  •  「2直体制プラス残業を基本にしている。(先は読めないものの)現在の受注量を考慮すると、今期、再研磨部門では、10%以上の売り上げ増を見込めると予想している。目標を掲げ、少しずつ、だが、着実に売り上げを伸ばしていければ、達成した時点で、新たな実力が備わると考える」。
  •  地に足を付けつつ、だが、目線はいつも高め。押野社長の「芯の強さ」を改めて感じた次第だ。