注目したいVERICUTの最新バージョン「シミュレーションとして、何が強化されたか」 4月以降回復してきたCGTech

株式会社CGTech

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CGTechによるウェビナーを当社がリアル取材した一場面

  •  ポスト処理された実際のNCプログラムを使用して、加工前のシミュ―レーションを行うソフト「VERICUT」を提案するCGTech。その種類も次第に豊富になってきた。
  •  10月開催のメカトロテックについて広報担当者は「対面営業が難しい折、リアルな展示会の重要性は、格段に高まってきている。当社でも毎月のように、主催、共催によるウェビナーを開催しているが、直接、ニーズを把握できるメリットは、大きい」とリアル展示会開催を歓迎するとともに「NCプログラムの検証を、より安全な状態にして、テスト加工を少なくしていくツールへの関心が高まってきている」との顧客からの最近の要望を語ってくれた。
  •  昨年は他社同様に厳しい売り上げを余儀なくされたそうだが「今年に入って盛り返しており、特に4月以降は中部エリアのリピーターを中心に、VERICUTへのオファーが入るようになり、回復が目立ってきた」と言う。
  •  メカトロテックでのアピールポイントのひとつはNCプログラムの最適化を図る「VERICUT FORCE」だろうか。
  •  「ツールパスは変えずに、負荷のかかる箇所を考慮しながら、材質や工具形状を織り込んで、NCプログラムを最適化していく。加工時間の短縮ばかりか、工具の長寿命化にも寄与していく」メリットがある。
  •  Forceを通じて分析することで、NCプログラマーは、切削工具が被削材に触れる際にNCプログラムで何が起こっているか、素早く、簡単に視覚化できると言う。
  •  その結果「十分に活用されていない切削条件、過負荷、切削体積率、動力、トルク、切削工具のたわみ、周速等を確認できる」ので「サイクルタイムの短縮に貢献することが可能になる」。
  •  また、メカトロテック会場では、VERICUTの最新バージョンが披露され、ツールパスの最適化、積層造形、ツーリングとマルチ工具ステーション、測定と検査/レポートの強化等が施されていることを、来場者は直接、確認できる場となるだろう。
  •  このほか、マシンシミュレーション機能についても言及。 「衝突などによる機械損傷といったトラブルを回避し、ミスの発生を抑えることができるようになるため、新しいプログラムを実機で検証するといった、生産時間の無駄を回避できる」ようだ。
  •  メカトロテック出展を通じて「対面でニーズの把握に努めていかないと、こちらの回答も伝わりにくい。足元では、事業再生の関連で機械の導入を検討する場面が増えてきた。このタイミングに合わせて、当社としても、時期を失しないようにしていきたい」。