CGTechからVericutへ 新ブランド確立に向け始動

株式会社CGTech

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様々な機会を設けてVericutの普及に努める

シミュレーションソフトの提供を通じて、加工現場をサポートしているCGTechは、9月4日、ワールドワイドでの新たなブランドについて、主力製品でもある「Vericut」へ変更すると発表した。
 CGTechのシン・ヴォークス社長は「Vericutへの新ブランド移行は、単なる名称の変更に留まらず、未来への新たなステップである。私たちは、Vericutとしての新たな旅を楽しみにしており、これからも製造技術の限界に挑戦し続けます」との意思を表明した。
 そして広報担当者は「1988年の創業以来、現場の加工技術の進展に、VerIcutという製品のネーミングが浸透し、長年にわたって、最先端の技術と業界のリーダーシップの象徴として親しまれてきた。言わば、これまでの顧客における成功体験を具現化した名称でもあり、新たなブランドとして継承されるに相応しいと考える次第だ」との考えを補足する。
 Vericutへの移行は、同社の進化の象徴であり、製造技術における革新と品質に、これまで以上に拘っていくことの表明に他ならないだろう。
 日本の広報担当者も「本社のあるアメリカでは、ウェブサイトや一部の国際イベントで、すでに新ブランドの導入が始まっているが、この動きは、日本を含め、今後、数カ月にわたって、全世界で展開されていく。11月開催のJIMTOFでは、まさに新ブランドの浸透、訴求に努めていく絶好の機会として、利用していくことになる」とアピールする。
 新ブランドのVericutを製品側、すなわち機能面から説明すると、あらゆる種類のCNC機械加工、アディティブ、ハイブリッド製造工程における機械シミュレーション、検証、最適化を可能にするソフトウエアだ。実加工前に仮想的に加工を行い、ミスや非効率な個所を特定して最適化し、工具の破損やマシンの干渉など、悪影響を及ぼす、エラーを排除することができる。
 最新バージョンであるV9・4については「新しいモジュールとしてCNCマシンモニターやCNCプリチェックなどが導入され、どのNCプログラムが実行中かの確認や機械軸の動きとスピンドルの動きをモニタリングできるばかりか、実際の機械とVericutが仮想する機械のパラメーターが一致しているか等の確認も可能で、工具データでは、ハイス鋼、セラミック、ラフィングタイプなどが追加されている」といった新機能も搭載されている、との紹介も。
 10月10日には、Vericutユーザー会が日本橋ホールで開催され「来年リリース予定のV9・5の紹介はじめ、最適化および、その事例についてセミナー形式で紹介され、ユーザー事例では平和産業の現場スタッフが登場。シミュレーションソフトのメリットが訴えられた」。
 JIMTOF会場では、新ブランドである「Vericut」のアピールに終始努めていく。
 また、ワークショップでは、Vericutブランドのポストプロセッサ「Icamポスト」の紹介を11月9日会議棟6階、607号室で開催する予定だ。