JIMTOF 機に、YG1の拡販に乗り出したCominix 。ドリル、エンドミルからスタート。
ラウンドツール拡販の有力ツールとして「YG1」との取引をスタートさせた
- JIMTОF開催の初日である11月1日、Cominixの新規取扱メーカーとして「YG1」の製品群がブースに登場した。ラウンドツール市場開拓に外せない、との思いが込められており「取り急ぎ、数億円単位で手当てした」と柳川社長は語る。
- YG1のドリル、エンドミルの実証実験は、東大阪のテクニカルセンターで既に終えており「自信を持ってお勧めできる」として拡販に意欲を見せる。
- YG1のエンドミルの年産能力は3000万本、ドリルは同6000万本。年間の総売り上げでは、550億円の規模で、ワールドワイドで見れば「3位グループ」を形成する一大メーカーに数えられようか。
- このほかの新規取扱メーカーとして、アメリカの切削油材メーカー「MFS」、CVDダイヤコート工具の拡販で「コメート」とそれぞれ取り組んでいく。
- ブースでは他に昨年のメカトロテックで発表され、市場深耕に努めている「NEW CENTURY」の多様なエンドミル、インド・AXISの微小径ドリルほか、複合旋盤用のクイックチェンジ、ドリブンツールなどを出展、アピールに汗を流した。
- 一方、「メーカー商社」を標榜する同社ならではの提案であり、集客の上でも成功を収めている「デモ加工」。ヤマザキマザックのインテグレックス「i‐200」を使ってリード溝加工、隅削り加工、穴あけ加工、フル溝加工など多彩な加工を展開した。
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- JIMTОF会期中の11月2日、第18回Cominix会総会が開催された。 冒頭、全国Cominix会を代表して橋本会長は「工具工業会の5200億円、工作機械工業会の1兆8500億円というそれぞれがレコードを刻む追い風の中でJIMTОFが開催されており、5軸、複合加工機、ロボット・・・さらに『繋ぐ』をキーワードに、時代の技術革新が次々ともたらされている」と挨拶。
- 続いて柳川社長は「悪いことを探す方が難しい、絶好調の状況にある。当社の中間決算は、売り上げ、営業利益など、前年同期比で2桁増を記録。また、今年は4月に社名変更し、公共放送を通じた宣伝や12月に入れば幹線道路沿いに看板を掲げ、浸透に努めていく。7月には、名古屋で新たにロジスティクスセンターを開設し、中部エリアでの即納ニーズに応えた」と、この間の歩みに触れながら「当社は切削主体で事業を展開してきた。この先、10年、20年は、まだまだ、切削工具は増え続ける」と展望した。
- 賛助会員を代表して住友電気工業の村山ハードメタル事業部長の挨拶の後、安森営業戦略部長が出展ブースでの見どころと新製品を紹介。
- 「セコツール、New Century、バーガス、YG1の各工具を使って、多彩な形状加工を実演。是非とも、ご来場を」と訴えた。
橋本会長
実演に見入る来場者は真剣そのもの
柳川社長