名古屋ロジスティックセンターの在庫量は3万アイテムに。YG1製品も一部、在庫、Cominix

株式会社Cominix

株式会社Cominix

渡邊部長

 

  •  中阪貿易で8年間の活動を経て、昨年5月に需要の高いエリアの中部第一営業部長として、Cominix国内営業の一線に立つ渡邊泰隆氏を訪問した。市場の冷え込みが気になる中国の動向をどう見るか、昨年7月から稼働スタートした名古屋ロジスティックセンターの現況とともにヒアリングした。

 

 

  •  昨年、中国での自動車生産が2780万台と4%ほどダウンした。
  •  「2015年から5%、7・5%、10%と段階を追って2017年末まで実施された排気量1・6L以下の自動車減税が昨年は撤廃され、その影響が大きいと思う。昨年後半から大きく下降し始めた」。
  •  年間、売り上げ23億円以上を叩き出す、中阪貿易は直需、卸ともに7割までが自動車関連産業で占める。
  •  「自動車産業は、中国市場の動向を握る重要な産業だけに、国家による『テコ入れ』として何らかの景気刺激策を打ち出すことも考えられる」。
  •  中国・沿岸部は「既に」発達しており、内陸部は、一帯一路も踏まえ今後のポテンシャルが高い。
  •  「沿岸部から内陸部にかけてのローカル企業の開拓が当社のテーマでもある。伸び代はこのエリアにあるからだ。その際、重要になるのは、日系メーカーのアイテムを取り扱っていること。日本=高品質との認識が高いからで、事実、効率化を求むローカルユーザーは、イニシャルコストが高くても生産性が上がれば採用されやすい」と言う。
  •  一方、名古屋赴任後、渡邊部長が、関わるようになった名古屋ロジスティックセンターの現状はどうか。
  •  「昨年7月からスタートし、初期在庫は、動きのいいアイテムを中心に品揃えし、現状では3万アイテム。取引スタートして間もないYG1製品も一部、在庫し、今後、新製品などを増やしていく方針だ」。
  •  需要の高いエリアだけに「即納効果」が高く、大阪と北関東のロジスティックセンターからの依存を減らし、近い将来、8割までは名古屋で対応していく計画だ。
  •  「周辺の商社にあまり在庫されていないチップ関連で特徴を出していきたいと思っている。新規取り扱い商材をいかに拡販していくか。同業にはない、技術的なフォローも可能なテクニカルセンターの活用で、自信と信用に繋げていきたい」。

 

  •  最後に2019年をどのように展望するか。
  •  「前半は現状をキープできると思うが、後半は読めない。新しい商材で活路を切り拓いていく考えだ」。