「ウェビナー開催」を9月に計画 独自スクール「MSPS‐Ⅱ」をオンラインで実施する牧野フライス精機

牧野フライス精機株式会社

牧野フライス精機株式会社

オンラインで顧客の現場とやり取りすることも常態化してきた

  •  安心‐日本で設備を導入するユーザーの、購入判断基準の一つだろう。牧野フライス精機では、導入後の修理・メンテナンスには「アフターサービス部」が対応している。
  •  清水社長は「特に、最近の5年間は、導入後のフォローに注力してきた。レスポンスの良さを意識して、コールセンターの増員を図り、機械トラブル等への迅速な対応には、顧客の現場を見て、確認ができるスマートグラスを活用。スムーズな点検や修理への対応に欠かせない重要なアイテムになっている」と言う。
  •  ポイントはいかに短期間で機械の復旧を成しえるか。特にコロナへの対応として、オンラインの立ち合いが重要性を増している。
  •  「アプリケーションの関連では、独自ソフトのMSPS‐Ⅱスクールを毎月開催しているが、密を防ぐためのコロナ対策を契機として、スクールを完全オンライン化した。ウェビナーの開催も9月に計画しており、現在、内容を詰めていく段階に入っている」そうだ。
  •  ユーチューブには「牧野精機チャンネル」も設けられており、毎週ショートムービーをアップしている。
  •  コロナ終息後について清水社長は「立ち上がりは早いと判断しているが、顧客からの要求は必ず、変化が伴ってくると思う。先回りする形で研究開発のベクトルも、より精度の高いものを志向している。日々の取り組みでは、機械のポテンシャルを最大限に引き出して、工具つくりに活かしてもらえるよう、当社のソリューショングループの活用を訴えている」。
  •  7月に入り、人の動きが目立つようになってきた。
  •  「解除後も一定のリモートが継続、活用されているが、当社の生業に即せば、アナログがあってこそ、オンラインが活きてくる。たとえば展示会。来場者が予定していなかったブースで、たまたま、目にする機械。当社にとっては、不特定多数の方との交流の場となる重要なチャンスとなり、展示会がなければ、まさに機会損失に繋がると考えている。扱う商材にもよるが、設備機械の場合は、やはり、見て、触って、納得して・・・という『出会い』は極めて大切」になるからだ。
  •  その流れでは生産財マーケットの一大イベントであるJIMTОF2020は中止になったのは残念。出会いがなければ何も始まらないことだけは確かだ。