工具再研磨「イプシロン」、画像工具測定器「ジャストスコープ」中心にアピールする菱高精機。新製品工具も必見か
久保田名古屋支店長
- 工具具関連では新製品2点出展 サーメットリーマ「Monomax RM‐DST」 刃先交換式フラットドリル「HUNGER MILL」
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- 菱高精機は、工具再研磨の「EPSIRON」(イプシロン)と画像工具測定器「JUST‐SCOPE」(ジャストスコープ)を中心にメカトロテックに臨む。
- 久保田善孝名古屋支店長は「イプシロンは、昨春から本格的に販売活動をスタート。アピールポイントでもある使いやすさとメンテレスを実感頂き、徐々にではあるが、着実に数字を伸ばしてきている」。
- 今年の4月には、名古屋支店から徒歩3分圏内にショールームを開設し、イプシロン、ジャストスコープを常設。来客の関心を引き出し、具体的な相談にも即応できるメリットを享受しつつある。
- 「中部地区では、技術要員が常駐しており、顧客の現場からの要請に対応している。販売手法についても、社内で検討を加えながら、今後、専任の営業スタッフを養成していく計画だ」と言う。
- イプシロンの特長を改めて記していけば
- ①タッチパネル方式で簡単操作できる操作盤を搭載
- ②工具データは対話型で、簡単に作成可能
- ③ドリルやリーマ、タップ、エンドミルなど、工具形状の研磨プログラムを機内に搭載
- ④高剛性、高精度、低振動、メンテナンスフリー
- と纏めることができる。
- 導入ユーザーでは、上手く使いこなしていることが多く、稼働率が高いそうだ。
- 「イプシロンのシリーズ化に着手し、来年には、小型のイプシロンミニを披露できるよう進めている。将来の構想では現行のイプシロンを含め3機種を計画している」そうだ。
- 一方、ジャストスコープは「機械のすぐ横に置いて、簡単に測定したい」とのニーズを具体化。昨年のJIMTOFに初登場して以降、工具メーカー、再研磨メーカーを軸にアピールし「販売台数は二桁に達する」(久保田支店長)レベルに到達している。
- 特長は
- ①0度から90度まで旋回可能なため、正面、側面はもちろん、任意の方向からの撮影が可能
- ②測りたい工具をVブロックに置き、照明とカメラのピントを合わせるだけの簡単操作
- ③机の上に置いて手軽に使える卓上型サイズのため、スペースに困らない
- ④画像の歪みがない日本製の両側テレセントリックレンズを使用――を挙げられる。
- ブースでは、準備された動画を通じて「刃先研磨の状況を見て頂く」ほか、サンプル研磨品も手に取って確認できる。
- 工具関連では、新製品であるサーメットリーマの「Monomax RM‐DST」、刃先交換式フラットドリル「HUNGER MILL」を出展。モノマックスは、特殊刃形により切削時の切りくず、巻き付きによるトラブルを改善し、サーメットによる高速、高送り、面粗さ向上に貢献。一方、ハンガーミルは、曲面のバーチカル・ドリル加工が可能な刃先交換式フラットドリル。特殊インサート仕様により、切りくず排出性能を向上させるとともに、特殊溝形状のホルダーにより、切りくずのリフトアップ効果向上が期待でき、黒川材料の加工にも対応できる。鏡面を意識して、参考出展されるアイテムとしては超クリスタルドリルを挙げられる。見た目の美しさに目を奪われること必至だろう。
サーメットリ-マMonomaxRM
ハンガーミル