工具研削盤EPSIRONに加え、画像工具測定機JUST-SCOPEも出展。名古屋ショールーム開設というニュースも。

菱高精機株式会社

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ハンガーミル

菱高精機の山下時夫機販部長を訪問。昨年から販売を開始したCNC工具研削盤「EPSILON(イプシロン)」の売れ行き、新製品情報やJIMTOFの見どころを伺った。

 

 

「上半期は横ばいという結果となった。標準品で苦戦したが、特殊品でこれをカバーできた」と、山下部長は総括する。

 

製品別でみると、「汎用品では小径のクリスタルドリル、クリスタルリーマ、FRP用工具などが、特殊品では深穴明用工具のBTA方式やロー付けタイプ工具、サーメットリーマ、裏ザグリカッターが健闘した」という。

 

気になる「EPSILON」の受注状況は、「関東・中部を中心に今年に入って10台納入した。現在、再研磨や加工業を中心に40~50件の引き合いがある。これらを受注へと繋げたい」と語る。納入先からは、「使いやすく精度も出せる。多種多様な工具形状に対応できる」との好評も得ているそうだ。

 

CNC工具研削盤「EPSILON」は、①タッチパネルで簡単操作ができる操作盤を搭載し、②工具データも対話型で簡単に作成、③各種ドリル、リーマ、タップ、エンドミル等、主要な工具形状の研磨プログラムが機内に搭載され多種多様な工具形状に対応、④その他、高剛性・高精度・低振動、メンテナスフリー、省スペース等の特長を持つ。

 

山下部長は、「JIMTOFでしっかりPRし、来年初旬に名古屋で開所予定のショールームでもPR活動を展開していく」と、EPSILONの更なる浸透について語った。

 

JIMTOFでは、新製品も出展。その目玉となるのが画像工具測定器「JUST‐SCOPE(ジャストスコープ)」だ。

 

特長は次の通り。①0~90度に旋回可能なため正面・側面の他、任意の方向から撮影が可能、②測りたい工具をVブロックに置き照明とカメラのピントを合わせるだけの簡単操作、③机の上において手軽に使える卓上型サイズのため、置き場所に困らない、④画像の歪みが排除される日本製両側テレセントリックレンズを使用。

 

「機械の横で簡易測定したい」との顧客の声に応え製品化したそうで、「卓上で簡単測定ができ、あったら便利と思って頂ける」測定器となっている。

 

「月10台を目標に集研室、工具メーカー、再研磨を中心にアピールしていく」そうだ。

 

会場では、ジャストスコープを使った測定のデモが行われる。

 

工具の新製品としては、「HUNGER MILL(ハンガーミル)」、「Monomax RM‐DST」の2点を出展する。

 

「HUNGER MILL」は、曲面のバーチカル・ドリル加工が可能な刃先交換式フラットドリルで、特殊インサート仕様により切削排出性能を向上させ、特殊溝形状のホルダにより切屑のリフトアップ効果が向上、黒皮材料の加工にも対応できる。

 

つぎに、サーメットリーマ「Monomax RM‐DST」は、特殊刃形により切削時の切屑、巻き付きによるトラブルを改善し、サーメットによる高速、高送り、面粗さ等の高性能加工を実現したリーマ。

 

「下半期は、工具研削盤や測定器という新たな事業を業績の向上に繋げたい」。そして、「JIMTOFでは、当社工具を知っている方には機械や測定機にも注目頂きたい。また、その逆も同様に」と、山下部長は語る。工具と機械の相乗効果に注目したい。

 

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サーメットリ-マMonomaxRM