AFCが取り扱う第3のブランド、イタリア・シンタースッド社製ブランク素材。3月から量産ソリッドドリル、エンドミル用短尺ブランクと角棒の在庫販売スタート

伊・シンタースッド正面玄関
AFCジャパンでは、ドイツのArno Friendrichs Hartmetall GmbH社(以下AFC)製の超硬合金丸棒を皮切りに、2019年末にその傘下となったアメリカHyperionMaterialsand and Technologies 社(以下HMT)製の丸棒製品をラインナップに加え、大手工具メーカ、中小規模の多数の工具メーカ、及びエンドユーザの内製工具用の素材として採用されている。
今回のGrinding Technologies Japan 2025においては、第3のブランドとしてイタリアSintersud社(以下シンタースッド)の超硬合金を昨年のJIMTOFでのソフトデビューに続き、紹介する。
シンタースッド社はイタリア南部ナポリ郊外で1975年に創業、昨年50周年を迎えた会社で、元々は地場産業の一つである石材(イタリアは大理石等の産出で有名)の切り出し用工具用の超硬チップの製造から始まったメーカであるが、徐々に鉱山用、木工用、更に金属加工用とその用途を広げてきた。その出で立ちから、様々な超硬合金の成形技術を持しているが、特に自動化されたダイレクト成型機で製造する丸棒ブランク素材はメインの製品となっている。
2021年に第三の超硬合金メーカとしてハイペリオングループの傘下企業となってから、今回ようやくの日本デビューとなる。特色としては、AFC製が主に自動車関係向けの内部給油式ドリルや特殊工具、HMT社製が航空機用機体部品やエンジン部品加工用の工具をメインに使用されているのに対し、シンタースッド製品は先述の用途別製品ラインナップを持ち、またヨーロッパ製でありながら価格的メリットを出せるところが特色である。南部イタリアは元来農業・観光中心で政府が戦後特に工業化を促進していることや、北部と比べて賃金も抑えられることから、これが可能なようだ。そこでAFCジャパンとしては、他の2ブランドでカバーできなかった一般的な量産ソリッドドリルやエンドミル用途の短尺ブランクと角棒の在庫販売を3月より開始する。
近年地政学的にもヨーロッパ圏内の一部の大手メーカからは欧州製の素材を出来るだけ使用する様にお達しが出ていたり、直近では中国政府からタングステン等レアメタル類の輸出規制が発表されるなど予断を許さない状況にはなっているが、日本の切削工具業界にとっては安心して使用できる超硬合金素材の選択肢が増えることになるのはプラスの話題ではないでしょうか?
尚、今回の展示会においては切削工具用ブランク加工(前加工)専門のドイツPremex社の紹介も今回JIMTOFに引き続き行うが、それについては改めて紹介していきたい。
製品群
焼結炉