年内めどに、レーザードーピングを適用した標準工具をリリースするシーケィケー。
メカトロテックにも初出展

C.K.K株式会社

シー・ケィ・ケーを訪問し、2025年という時間軸の中で、澤田社長が注力していく分野にフォーカスして、取材を試みた。

 開口一番、澤田社長は「年内をめどに、レーザードーピング(LD)を活用した弊社の標準工具の製造~販売~受注に着手していき、併せて在庫体制を整えていく方針だ」と語った。
 言葉を代えれば、CKK工具のブランド確立、その一歩を年内めどに踏み出そうとしている。
 「10月に名古屋で開催されるメカトロテックに弊社初の標準工具を出展し、来場者からの幅広い反応を募っていく。同時に販売に当たって、問屋との取引も意識していきたい」。
 LDという話題性の高さも、標準工具の販売に当たって、有利に働く要素に違いない。
 「ターゲットを確定し、どのようにブランディング化していくか。新製品開発の方向性も、LDの優位性を最大限に織り込んでいくことなるだろう」。
事実、LDの受託事業として実績を積み重ねている切削工具の分野では、刃先強化、面粗さの制御によって、工具寿命が2倍~30倍に伸びると言う、驚くべき成果を上げ、受注の拡大に繋げている。
 LDはレーザーを用いて、他元素を工具材料に注入して制御する技術で、同社はLDを切削工具に適用した。
 「受託事業についても要望があれば、弊社でブランクを選定して、要望に応じて形状をつくり、LDを施したうえで工具を提供させて頂くことも可能であり、さらに進んで工具以外の可能性を含めて、相談に応じていくことも念頭にある」。
試作の分野、部品加工関連でも、特に使用頻度が高いものへの対応を意識しているようだ。
 以上が2025年に注力していく、LDを梃子に自社ブランド確立まで見据えたシー・ケィ・ケーの方針となる。
 それでは、主要事業である工具の製造・再研磨について。まずは日本以外で主翼を担う中国を概観していただこう。
 「誰もが指摘するように、中国市場の縮小は否めない。コロナ以降は外資の撤退ばかりか、中国ローカル企業も海外に舵を切っており、全体として製造業は落ち込んでいる」と指摘しつつも「中国では、今やEV車は半分を占めるようになっており、今後も自動車業界は伸長が期待できる」との展望を抱く。
タイは、落ち着いた市場の動向とは別に、CKKタイランドは、順調に業績を伸ばしている。
 「再研磨と工具販売が上手く噛み合っている。特に再研磨は新品同様レベルのニーズが高く、この点で弊社は一歩リード。特に、従来、ユーザーが使い捨てていたφ3ミリ以下の需要にコミットしてきた点は大きいかと思う。今後は、φ1ミリ以下の小径工具についても力を入れていきたい」。
 タイでは、今後、工具の販売、再研磨のみならず、工具製造についても、ニーズをにらみつつ、検討していく、とのことだ。
 結びとして澤田社長は「世界初の付加価値を付けた自社ブランド工具が、どのように受け入れられていくか。販売方法はもとより、メーカーの立場で発想し、計画を立てていくこと自体、トライアルの連続になっていくかと思う」と語った。