ISO取得に向け、日本、そして中国も着手したCKK。新たなルール作り再構築へ。
本社工場をバックに撮影に応じる澤田社長
- 国内に続いて、中国・大連工場でも、ISO9001取得に向け、活動スタートさせたシー・ケィ・ケー。澤田秀司社長は、昨年の後半から、月の半分は中国・大連滞在で、日本は「帰国」感覚になっているそうだ。
- 「国内は6月にも最終検査の段階を迎える予定で、大連は来年の取得を念頭に置いている。2008年に5人でスタートした大連工場も、今や80人体制。新たなルール作りの段階を迎えており、ワーカーの採用から、マネージャー候補の採用へと、人の手当ても質的な転換点に入った」。
- ISO取得には、日本よりも厳しい管理が要求されるため、取得に向けて取り組むプロセスそのものが大事、とも付け加えた。
- 今年は、購買、営業、生産管理、製造、人事管理といった部署のマネージャー候補を一挙に採用していく計画で、並行して、中国現地の法とも照らし合わせながら各部署の仕組みを構築していく。
- 「全体と各部署のルールを就業規則で具体化し、明確にしていく。現在、中国市場は欧米、台湾など、外資系は堅調で、設備需要も旺盛。対して中国ローカル企業は軒並み良くない状況が続いている。今のうちに次なるステップを見据えていくための体制を打ち立てていきたい」。
- 製造は平均で月産6万本だが、毎月の受注の変化が大きく「計画的に受注できるような努力を重ねている」現状がある。機械稼働率向上に腐心しており、「リスクを負ってでもロット数を増やし効率向上を目指す」。
- 欧米系、台湾系の顧客からは特殊工具、日系企業からは標準工具の受注が多い。
- 「受注内容では、段付き工具など、複合工具の需要がIT関連産業中心に発生してきている。また、中国現地で生産・販売している日系企業が伸びてきている」とコメントする。
- 中国で優秀な人材が育ってくれば、日本にも、いい影響が出てくることを澤田社長は期待している。
- 国内については「本社、山口、山形それぞれ、昨年は10%強の増員を図った。本社、山口には、タイ人の研修生が4人、新たに4人が入り、3年半後には8人の実習生が巣立っていく予定だ」との体制に触れつつ、景況感については「春辺りから上昇を見込んでいる」そうだ。
- 国内は製造65%、再研磨で35%の比重になる。
- 沖縄工場も開設からちょうど1年が経過し、フル稼働体制の準備を整えた。
- タイは引き続き、日系企業への工具のみならず、工場で必要とされる副資材も含めて営業提案の日々。
- 「とにかく今年は、仕組みづくりの構築を通じて、製造の中身を充実させていくことに集中していきたい」。
- シー・ケィ・ケーの方針は、常に明確に設定されている。