残業時間半減のセクションも!シーケィケーの効率化追求奏功

CKK株式会社

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機械の運転状況を監視する

  •   シー・ケィ・ケーの澤田社長に5月下旬、ズームでインタビューを行い、近況を紙面化した。

 

 

  •  「直近の数字では4月は20%、5月は30%ダウンの状況。だが、注残状況を考えると、6月~9月までは前年同期比若干マイナスのレベルまで戻せると思う。製造に特化している受注型企業のため、外出自粛要請の影響はあまり受けなかった。全体として、仕事量は2月から下がり始めているものの、大口ユーザーからの受注は一定量を確保しているため、1月~3月の括りでは対前年比横ばいで推移していた」と言う。
  •  澤田社長の関心のメインは、引き続き現場の作業の効率化にあり「セクションによっては、残業時間半分以下を達成。こなしている生産数量をキープしつつ、概ね3割~4割減を達成してきている」との成果に結実しているようだ。

 

  •  コロナウイルスへの対応では、検温検査やマスクの着用、うがい・手洗いの徹底など「地元の半田市でも感染者が発生している。とにかく、外部から(菌を)持ち込まない」に神経を使うが、国内のみならず、進出先のタイや中国、新設のベトナムでも、コロナへの対応は怠れない。
  •  「タイでは密の回避や移動制限が厳しかったが、収束に向かうにつれ市場も緩和されるようになってきている。知名度がアップしてきた再研磨部門の需要を再喚起し、昨年来より発生してきている大口案件も狙えるようにしていきたい。自らオペレーターとして長年の経験を活かした日本人マネージャーへの評価は高く、市場が戻れば期待できるだろう」。

 

  •  3月に設立されたばかりのベトナムは「今は、現地スタッフ1人で対応しているが、引き合いも出始めたので、在庫の今後のあり方含め検討に入った」段階にある。
  •  さて、中国では、2次感染への対応などに注視していく必要はあるものの、総じて3月からは、政府のテコ入れが奏功し、市場は回復しつつある。
  •  「自前の工場を売却し、今年から貸工場に移転。カスタマイズ製品が7割を占めるまでになり、従来の量産型工場からピンポイントへの対応に切り替えて、日本同様、利益体質の強化とともに効率化を志向していきたい」と語る。
  •  最後にアフターコロナをどのように見据えるか、澤田社長に水を向けてみた。
  •  「コロナへの対応ばかりか、日本の需要総体は段々と減少していくのは避けられない。工具需要も減っていく中、少数精鋭化して、事業を継続させていくが求められている。もとより当社は今以上の事業拡大は考えておらず、技術力を梃子に、逆に仕事を選べるようにしていければと思っている」。

 

  •  工具事業だけに拘らない、との考えも聞かれた。
  •  「生産性の向上により、幹部スタッフにも余力が出てきたことで、新規産業(製造業ではない)への進出を決定、投入することにした。7月の新会社設立に向かっている」。
  •  既存のスタッフの特性、意欲を考慮しながらの可能性を追求したいと・・・