東海方面の開拓で奔走するCYカーバイドジャパン島口営業部長に面談。「年明けから活動本格化。工具の内製化図るエンドユーザー、木工関連の工具メーカーに照準

島口営業部長
超硬素材の高騰ばかりか、品薄感の度合いも増してくるなか、8月から名古屋を中心とするエリアで活動を展開している、CYカーバイドジャパンの島口営業部長に面談した。
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「工具メーカー、再研磨メーカーばかりか、工具の内製化を展開しているエンドユーザーへのアプローチを強化していく考えで、年内は東海方面開拓の準備期間に位置づけ、2026年から本格的に進めていきたいと思う」。
活動範囲は愛知、岐阜、静岡・浜松ほか、北陸も視野に入れる。
「浜松を中心に事業を展開されておられる木工関係のユーザー様も視野に入れ、新規開拓を展開していきたい。その際、丸棒素材にバックテーパを施したり、段付きにしたりといった、付加価値の追求も欠かせないと思う」。
他社との差別化では、ニッケル系、ステンレス系、チタン系の加工など難削材に適した「CS43」、高硬度・複合材用の「SH904」、靭性の高さで評価の高い「CS40」などが挙げられる。
「超硬素材のサプライヤーとして、現時点では、供給不安はないが、夥しい注文が入っているため、納期が長くなってきている。原材料価格の高騰に歯止めがかかっておらず、値上がりが止まらないのも、厄介な問題だと思う」。
CYカーバイドジャパンは2019年7月に設立され、6年が経過している。
「現在、年商ではおよそ7億円。当面の目標は9億円。近い将来には10億円規模にまで拡大できればと思う」。