高品質な製品を短納期対応。最短10日でLMガイド、アクチュエータなど4製品-THK
寺町崇史専務
- JIMTОFブースで寺町崇史専務に面談し、商品の新たな提案をはじめ、生産能力の増強、市況感等についてヒアリングを行った。
- ◆
- 寺町専務に取材する直前、筆者に一枚のチラシが手渡された。
- 高品質な製品を短納期で‐ラインナップされているのは、LMガイド、LMガイドアクチュエータ、精密ボールねじ、ボールスプラインだ。セミオーダー対応が軸を成す。
- 「最初に提案させて頂いたのは、アクチュエータで、昨年の1月。セミオーダー品を最短10日。今年の7月からボールねじに取り組み始め、今秋からボールスプライン、LMガイドの提案に入った」と説明する。
- 顧客の「急遽、この装置だけは何とかしたい」「オーダーメイドが必要」とのニーズに対応するもので、需要の高さを実感しているそうだ。
- 市況感という括りでは引き続き高原状態にあるものの「工作機械からの高い需要は継続しているが、中国市場にこれまでとは違う変調も見え始めたのも事実。当社でも不安要因の一つに挙げている」。
- 高い需要に呼応する、製造の能力の強化と言う点では、山形の新工場とベトナムの新工場の稼働が目前に迫った。
- 「山形の新工場は3つの建屋で構成され、12月から来年の2月にかけて順次、完成を見て稼働させていく。LMガイドをはじめ、アクチュエータほか、スカラロボット需要で伸長しているボールねじスプラインの生産が主体を成している。一方、ベトナムは年末までに新工場が稼働する運び。拡張されたことで当初手当てした敷地がすべて活用されることになる」と言う。
- グローバルな生産拠点の展開と言う点で、付記しておきたいのが、インド工場だろう。
- 「現在、整地中で年末に着工。2020年の稼働を目指している。南アジアへの輸出が主体になる」。
- 日本国内からの南アジア向けの「肩代わり」と捉えれば、国内生産の増強に繋がる取り組みになる。
- ブースでは、新型のNextaℊeの実演に毎回、人垣ができ、周辺を埋め尽くしたが、後ほど、スタッフの方から「ブース来場者は過去最高」と伝えられた。
- 「射出成型機や工作機械関連分野が好調を堅持するなか、LMガイドには、大型の型番の需要が増えてきている。現在、対応中だが、今後もニーズを見据え、取り組んでいきたい」と寺町専務は結んだ。
Nextaℊeの新製品のでワンランクアップされた連携を披露した
スカラロボット需要に対応するボールねじスプライン