陶山MDに聞くタイ事情。医療や食品、梱包関連など、従来なかった産業でも手応え。

取材に応対頂いた陶山MD
アセアンエリアを統括する陶山裕啓マネージングディレクター(MD)に、タイの市場動向について、昨年11月下旬開催のメタレックスの場で聞く機会を得た。旧聞とも思えたが、短期の視点ではなく、広いスパンで捉えた貴重な市況感だったため、2月号でも参考になるものと判断し、紙面化することにした。
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開口一番、陶山MDは「タイは転換点を迎えている」と指摘した。
従来は、タイで根を張った自動車メーカーをターゲットに、装置メーカーや商社の進出が目立っていた。
「最近では、同じ自動車メーカーでも、中国系の進出に伴う部品メーカーへのサポートも(弊社は)展開するようになってきたばかりか、医療や食品、梱包といった、これまで馴染みのなかった、他産業からの需要も感じ取れるようになってきている」。
タイでの次なる産業の展開、そのための開発に関わる需要に(THKが)コミットするようになってきた、とも付け加えた。
「もちろん、自動車産業を補完するような量ではない。ただ、この1年を見ても、様々なトライアルが目に付くようになり、新しい需要分野が動き出そうとしているように思える」。
アセアンの中のタイという位置づけは「重要拠点」に変わりないが、日系メーカーが多いため「数字以上に重要なエリア」との認識を示す。
「日本の『ひな形』をタイの市場に即して提案、提供する」基本姿勢を堅持し、今後は「伸長していく分野があれば、先回りして、動向をキャッチアップしていくことに努めていきたい」。