YKTがロロマティック製NP5中心に、世界をリードする加工と測定を提案、メカトロテックの目玉に
渡辺名古屋支店長
- メカトロテック取材で渡辺勉名古屋支店長を訪問した。
- 「名古屋支店の管轄は、浜松以西から東海3県と北陸3県。エリア的には大手が多く集中しており、産業別では工具研削盤の需要が高い、切削工具メーカーの比重が大きいと言えようか」。
- 管内では、特に、この2年間、生産が活発に推移し、海外シフトのみならず、海外生産の増強、移管が進展している。
- メカトロテックでは4コマを確保し、名古屋支店が所管するエリアからの多くの来場者を想定し「世界をリードする加工と測定」を「旗頭」に、主に7製品の浸透に努めていく。その筆頭に挙げられたのがロロマティック製「NP5」だ。
- 「段研が行えるうえ、スマートパンチというソフトウエアを使って金型・部品加工分野への提案を図っていきたい。新たに追加された特許申請中の4軸同時のポリゴン加工機能で差別化的アプローチを試みたい」と訴える。
- NP5は、パンチ・ピン、工具ブランク加工の円筒研削盤として、すでにその名を記憶している方も多いかと思う。
- ワークガイド付近で粗・仕上げ砥石が待機し、ワークが押し出されていく独自の研削方法を採り、長尺ワークの加工に向く。径に対し、最大400倍の研削長に対応する。
- 工具搭載が最大で1000本というローダ内蔵のコンパクト設計で熱変位への影響を抑え、リニアスケール搭載の砥石切込みスライドが、高い径精度を実現させていく。
- 砥石軸のCNC制御で様々なワーク形状に対応できるため、形状ごとの専用砥石は不要だ。10種類までの異なるワークを無人運転で生産できるのも魅力に挙げられようか。 昨年のJIMTOFで出展され、名古屋初登場となるのが大型シャフト部品専用立形光学測定機「ヴィチ・ビジョン」。
- 「投影機、真円度測定機、三次元測定機を1台に集約。何と言っても、30秒という測定の速さがセールスポイントになる。すでに多くの現場で不良削減効果を体感いただいていると聞く」。
- メカトロテックを機に本格的に販売に踏み切るのが日本製の「Y‐VISION」。多目的小型外観検査装置で「メカトロテック終了後には、YKT各営業拠点に導入され、テストを実施。拠点ごとのきめ細かなアピールを展開していく」計画だそうだ。
- OGPと言えば、YKTという販売商社が「条件反射的」に思い浮かぶほど、その実績は高い。
- 「スマートスコープシリーズの最上位機種である、VANTAGE250という、マルチセンサー三次元測定機を披露したい。タッチプローブも付け加えていくことが可能で、オプションでレーザ測定機もラインナップしている」。
- このほか、OGPの関連会社のCCPから万能横型投影機、ダレックスの卓上型CNC4軸ドリル再研磨機、ユーロテックの横型旋回式工具専用顕微鏡などが出展される。