工具検査の自動化から測定の自動化へ。工具測定のプロ集団を志向するZOLLER Japan
龍口社長
- 工具測定のプロ集団を志向する‐とは、ZOLLER Japanの龍口社長から口を衝いて出た言葉だ。ツール測定器、ツールプリセッター、工具検査機器、工具管理システム・・・提供されているアイテムを概観しても納得がいく。
- 「コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、ドイツ本社にお客様をご案内する予定がオンライン会議を通じて行うことになった。5G需要の高まりによって、オンラインもスムーズにいくことが期待され、コロナウイルスの収束後も、経費や時間の節約に活用頻度が高まっていくことが予想される」。
- 今年に入って、ショールームには、牧野フライス製作所とファナックの機械が相次いで導入・設置された。
- 「オンラインセミナー開催を追求するため、導入した機械で動画を製作し、ビデオ撮影の準備を進めていく計画。工具の段取りばかりか、検査も可能なツールプリセッタ―の取引が台数ベースで8割を占めるが、各設備の稼働状況を把握して『繋がる』を推進。協賛メーカーとタイアップしながら、主に展示会来場者を対象にアピールしていく考えだ」。
- 結果的にコロナウイルス拡大への対処となるが「昨年からサービスのホットラインをスタートさせ専任を配置。初期不良や配線回り、部品の消耗といったトラブルへの対応を図っており、4月からはサービス要員2人増員し、15人体制となった」という顧客フォローでも先行対応が目を引く。
- とは言え、今、龍口社長の最大の関心事は自動化への対応にある。
- 2015年から工具検査の自動化が進められているが「そのプロセスで稼働状況が把握できるアプリをリリース。今年後半からは測定の自動化へと歩みを進める。測定機とロボットを組み合わせ、昨年のEMOショーで発表した遠隔操作で無人で対応するroboBox(自動工具段取りロボット)も今後、期待して頂きたい」。
- ジャパンは、受注ベースでは、現時点でコロナウイルスによる深刻な影響は受けていない。リピーター3割、新規7割という比率だそうだ。300種類に及ぶ部品在庫を抱え、顧客への迅速な対応を心がける。
- 日本での就労人口の減少を見据えた、自動化シフトがどのような軌跡を描いていくのか。当社としてもフォローしていきたい。
動画を製作し、オンラインセミナーに備える準備も着々