グラインディングテクノロジーでZOLLER Japanがフォルマ—とコラボレーション追求 工具測定機「genius」をインターフェースに接続し砥石形状測定&工具測定
geniusについて説明する
- ZOLLER Japanは、グラインディングテクノロジージャパンで、Webセミナーを共催したこともあるフォルマ―ジャパンとのコラボレーションを展開した。
- 工具測定機「genius」をフォルマ―のインターフェースに繋いで、事前に砥石形状を把握し、正常であればフォルマ―機にフィードバックして研削がスタート。事後には工具の測定も行なわれるなど、自動化の提案に通じる試みでもあっただろうか。
- 奥マーケティングマネージャーは「従来は、オペレーターがノギスを使って砥石形状を計測し、手で入力していた。geniusを活用すれば、ミスを防ぐばかりか、砥石形状の高精度な把握が期待できる」「工具の測定では、チップポケット、外周、刃先などを指定すると、画像で表示され、測定結果は、すべて保存される」。
- geniusは市場にリリースされておよそ20年、今やワールドワイドで1000台以上が稼働しているそうだ。因みに8月に完成するフォルマ―ジャパン新本社社屋にgeniusが設置される予定と言う。
- 龍口社長は「ZOLLERドイツ本社には、機械メーカーを問わず、どの機械とも繋がるインターフェースを製作する専門部隊が配置されている。ソフトウエアは常にアップデートされ、日々、進化を遂げている」と語る。
- 2020年は、コロナ禍のもと、ウェビナーの開催など、オンラインでの対応が加速するとともに、機械メーカーほか、他社とのコラボレーションが深化した1年だったと言えるだろう。
- ZOLLER Japanでは、オンラインの活用を実践すべく、昨年年初には大阪本社に牧野フライス製作所とファナックの機械設備を相次いで導入。従来からの展示会来場者をターゲットに、動画の製作やビデオ撮影の準備を進めた。
- 「顧客が継続して仕事に取り組むなか、今年に入り、設備関連商品は、パイの奪い合いが激しくなってきたように思う。当社は自動化をテーマに、技術面の差別化を図り、且つ自動化製品には補助金取得の支援プログラムを持っているので、あらゆる面からユーザーをサポートしたいと思っている」と龍口社長。 この代表例が、2019年のEMOショーで発表された「roboBox」(自動工具段取りロボット)であり、測定の自動化だ。
- 10月には、名古屋で開催されるメカトロテックに出展。自動化を軸に新たな提案が期待できるだろう。
フォルマ—ジャパンとの コラボレーションが追求された