
夜空を染める花火も秋へと移ってきた
ニュースダイジェストと愛知県機械工具商業協同組合は、10月22日から4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで「メカトロテックジャパン(MECT)」を開催する。出展社数は過去最高の524社・団体に上り、展示規模は過去2番目の2092コマ。年内に開催される工作機械見本市としては最大規模となる。
展示される工作機械や鍛圧・板金機械は、大小含めて281台を見込み、1年以内に発表された新製品については554点を数え、出展者にとっても、景気浮揚への足がかりを掴むべく、来場者との意見・情報交換の場としてフル活用していく考えだ。
今年は地元密着型のディーラー主催のプライベートショーが目をむくほどの頻度で開催されたが、来場者数は、例年よりも多く、盛況を極めたと言う。この流れはメカトロテックにも引き継がれると予想されるだけに、期待が膨らむのは当然だろう。
主催者が企画するコンセプトゾーン「医療を支える加工技術‐異業種に学ぶ成功のヒント‐」は本紙でもこれまで取り上げたが、第3展示館特設会場で開催される。医療器具のミニチュア再現技術、医療に活かす金型メーカーの技、医療の未来を創る、切り拓く新工法‐という3方向からのアプローチとなる。
また、400名の先着順のセミナーでは、第一線で活躍する講師を招き、自動車、航空・宇宙、先進工場の3テーマで講演が行われる。
来場者の多くは自動車関連の仕事に従事しているかと思う。メカトロテック開催に当たっての事前のヒアリングでは、ベースとなる加工は横ばいで推移しているが、新規プロジェクトがないとの回答を得た。切削加工の7割までが自動や関連業界で占められている日本市場の特異性に対して、産業別で均衡が採れていることが望ましいとの声は否定できない。
ともあれ、実りの秋である。テンションを高めて、ブースには、どのような関心で来場するのか、想像を働かせ、準備を整えながら、待機したい。その際、訪問のアポイントは欠かせない。。