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今年もお世話になりました!

軽く目を閉じて、今年1月から何があったか、頭のなかに思い描いてみる。痛感するのは「コロナ禍」が過去の話になったことで、未だに患者数の増減に触れるニュースはあるものの、仕事上では「今の話」ではなくなった。
 では、景気は良くなったか?これは引き続き「課題」であり、浮揚感がない。円安継続にエネルギーや資材の高騰、人手不足と、難題が横たわる。1人当たりの日本のGDP(2024年)は39位と、40位から、さらに転落してもおかしくない事態に至っており、先進国から完全に「滑落」した。
可処分所得は増えるどころか、目減りしている場合が大半で、消費活動は冷え込み、金は天下を回っていない。海外からの観光客によるインバウンド収入だけが目立っている。この余波でホテルが予約しづらくなっているうえ、高騰まで引き起こしていて、出張経費に怯える御仁も多いのではないか。
では、良いことはなかったのか?業界に即して真っ先に思い浮かぶのは、プライベート、パブリック問わず、展示会が活況だったことだろう。特に今年はJIMTOFの年だったことで、総じて自動化がテーマに掲げられるなか、13万人近い来場者で盛り上がった。これまであまり足を運べなかった、若いスタッフや海外からの訪問も目立ったと思う。
2024年の工作機械の受注統計は最終的には、年明けになるが、1兆4千億円台は確保できる見通しで、苦戦が伝えられてはいるが、悲観するような数字ではない。いわゆる業界水準だろう。むしろ、現状では、利益確保の点はどうか、気にかかる。
再度、思い返してみるが、積極的に良かったと言えることはないかもしれない。「コロナ禍」が明け、制限のない移動は、歓迎すべきことではあったが・・・
国外に目を向ければ、来年のアメリカはトランプ大統領の登場でどのような変化がもたらされるか。また、世界にどのような影響を与えるか。先が読めるような時代でなくなって久しいが、アメリカ1強と言われた時代も過ぎ去って、盤石な基盤をもつ国そのものがなくなり、カオスの状態が今後も続いていくのか。
2025年は巳年。成長や変革の年と言われ、脱皮して新たな姿に生まれ変わる。新年賀詞会が予定では目白押しであり、新しい空気を吸い込む機会に数多く接する。来年こそは「良い年」にしていきたい。