用途別工具の伸長で、前年同期比プラスとなったサカイ

株式会社サカイ

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酒井基和社長

マインドは低調だが、1月~6月の前半は悪くない結果だった‐半期の成績を把握するため、サカイの酒井基和社長を訪問した際の簡潔な「報告」。

「細かな数字は別にして、対前年同期に比べると、売り上げではプラスアルファの伸びがある。微細加工のPCD、CBN関連工具は伸長しているほか、小径需要全般は、やはり高く、安定している」と言う。

この半期を見た時、若干プラス、のようだが、サカイの昨年度の売り上げは過去最高を記録した。

「推移をみると、売れ行きの中身に変化が伴っており、ハイス工具汎用品が落ちる一方、用途別工具-が増えている。センサーなどの車載用をはじめ、医療関連、それから悪いと言われながらもスマ-トフオン向け電子機器関連は、堅調と言えようか」。

エリアでは、今期前半も、名古屋営業所の数字は堅調。「まだまだ、行けるよ」との声を頂戴するそうだ。

「自動車では、ミラーレスが志向され、車載システム部品が数多く設置されるようになり、ひいては部品加工、金型づくりに大きな影響が出てくる。仕事の流れを見ていると、中部エリアに移動しているように見受けられる。たとえば『最新鋭の設備が多数台があればセッティングが一回でできる。となると、精度も安定する』が、大きな強みになっているようだ」。

今後の見通しについて酒井社長は「ダイヤの前工程として、CBNの出番が高まってくると予想。また、PCDの製品単価が下がってくると、もっと、もっと市場に受け入れられると考えている」。

今後も在庫はしっかりと‐酒井社長の最後の言葉は、いつも変わらない。