岡本工作機械製作所が大阪、名古屋、横浜の3拠点でPSG会支部連絡会開催「今期、売り上げ280億円達成へ」
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- 岡本工作機械製作所は、2月7日~9日の3日間、大阪、名古屋、横浜と相次いで2017年度PSG会支部連絡会を開催。秋山国内営業部長による同社の現状報告をはじめ、ロボットなどと組み合わせた研削の自動化や汎用の新しい中型平面研削盤「PSG‐SA1シリーズ」の紹介、さらに研削盤の導入が期待できる業界とその現状について、報告がなされた。
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- 現状報告で挨拶に立った秋山国内営業部長は「今期は連結で280億円の売り上げを達成したい。すでに可能圏域に入っている。エリア別では、金額ベースで東部40%、中部25%、西部35%のシェアとなるが、中部は付加価値の高い機械の導入が目立つ」との今年度の売り上げ予測とエリア別シェア等を概括。顧客の業種別の伸び率では「半導体206%、一般機械152%、金属製品138%、金型130%」と半導体関連の伸びが突出しており、機械の伸び率では「セラミック加工関連の需要の影響で、ロータリー研削盤が断トツになった」と説明した。
- 研削の自動化と言うテーマでは、全自動で平面研削を行うシステムMUJINについて改めて言及。「前回のJIMTOFで披露させて頂いて以降、ボタンひとつで機械が自ら研削を開始、研削条件を制御するという魅力に対する関心から、引き合いが凄まじい。昨年8月のオープンハウスでは、ロボットや洗浄装置、ワーク置台等を組み合わせた自動化提案も試みた」との、連続加工に至る「道」も提示されている。
- さらにIoTを導入すれば「生産・稼働状況の確認、リアルタイムでの監視、最新アプリへの更新・・・」などが可能になってくるそうだ。
- 補正予算に盛られたものづくり補助金、総額1000億円についても説明され「間もなく公募を開始、採択件数およそ1万件、補助上限原則1000万円となる」。
- 新しい中型研削盤についてはDXシリーズの自動ドレス機能付きの後継機「PSG‐SA1」シリーズでは、サビに強いステンレスカバーやタッチパネル式操作盤が採用されているほか、自己診断機能が付いた。
- さらに高能率研削ニーズに対してはコラム型の「PSG‐CA1」シリーズ、最上位機種では左右静圧仕様の「UPG‐CA1」シリーズを挙げた。
- 締めくくりは、研削盤の需要が高い業界に言及。半導体関連ではスマートフォンやタブレット、新素材の登場、電気自動車の具体化、中国の半導体政策などによる好調要因が指摘され、素材の優位性によるセラミック業界、自動車のEV化への対応、高精度ニーズの高い工作機械業界などをターゲットにした。
石井社長