ダイジェット会総会開催。三重事業所見学し、設備投資の活発さを身近に体感。

ダイジェット工業株式会社

ダイジェット工業株式会社

ダイジェット会総会参加者

耐摩耗工具が好調

今期売上100億円を目指すカギとなるのは『サーメタル』

ダイジェット工業第90期決算によると、連結売上高は前年同期比2・3%減98億8900万円となり、前年7期ぶりに到達した100億円を割った。

国内では、同3・2%減55億5000万円となり、輸出では、同1・1%減43億3800万円となった。その結果、連結売上高に占める輸出の割合は0・6ポイント増加し43・9%となった。

売上減少の主な原因として、国内では、焼肌チップの販売の伸び悩み、輸出では、アジア向け輸出の減少(同3・1%減21億6400万円)が挙げられる。焼肌チップは製品別でも減少し(同13・1%減12億8600万円)、また切削工具も減少した(同1・5%減70億5400万円)。

その一方で、耐摩耗工具では複合新材料「サーメタル」の市場展開・用途開発を積極的に行い、売上増を実現(同5・4%増15億2400万円)。また、輸出ではアジアで苦戦する一方で欧州向け輸出が伸びた(同2・7%増10億9000万円)。

同社は、今期連結売上高を前年同期比1・1%増100億円と予想。

堀営業部長は、「焼肌チップの伸び悩みはある程度は想定内」と述べた。そして、「今期は再び売上100億円にのせたい。そのカギとなるのは昨年より力を入れてきた『サーメタル』だ。現在、自動車関連での受注があり、今後もさらなる展開が予測できる。手応えは確実にある」と今期の展望を語った。

  

(役員人事)6月28日

取締役生技部長 中田敏也(業務執行役員生技部長兼技師長)▼取締役総務部長兼経理部長代行 稲田伸一郎(取締役総務部長)

▼退任及び顧問就任 生悦住英臣(取締役経理部長)

  

第9回 ダイジェット会総会

第9回ダイジェット会総会が5月19日、同社三重事業所で開催され、丸一切削工具社長の衣斐会長はじめ22社が参加。続いて生悦住社長の決算関連報告や古林常務の今期のメーカー方針説明、さらに堀営業部長からは全国キャンペーン等の展開について言及があり、休憩をはさんで工場見学に移った。

  

ミラーボール用ジャイアントラジアスチップにCBN材種追加

鋳物・ダクタイル鋳鉄の超高速加工に対応

長寿命化を実現

 

ダイジェット工業は、『ミラーボール用ジャイアントラジアスチップGRM形・材種JBN245』の販売を6月17日より開始する。

昨年発売した『ミラーボール用ジャイアントラジアスチップ』のラインナップにCBN材種を追加した格好となる。

特長として、①CBNを採用したことにより、鋳物・ダクタイル鋳鉄の超高速加工及び長寿命化が可能となったこと、②加工面粗度に優れ、金型のみがき工程削減や時間短縮が可能となったことが挙げられる。

用途としては、鋳鉄、ダクタイル鋳鉄の超仕上げ加工が主となる。

サイズは、⌀16×R5、⌀20×R6、⌀25×R8、⌀30×R10を用意。標準価格87,200円~116,000円。初年度販売目標1千万円。

ジャイアントラジアスCBNチップ