注目されるОリング溝用カッタ—。加工設備ばかりか、品質保証にも注力する大洋ツール。

大洋ツール株式会社

大洋ツール株式会社

高萩社長

 

  •  大洋ツールの高萩社長を訪問し、2019年の特徴だった動きと2020年を展望してもらった。

 

 

  •  「今年を振り返ると、増員と新規設備したNC円筒研削盤、NC旋盤によって、生産力が一段と向上し、苦境であった前年に比べ、微量ではあるが回復の兆しが見え始めた」ようで「納期が2か月」と客先に説明すると「理解を得やすい」との説明も。業界全体の「減速」とは一線を画す、大洋ツールの動きとして注目したい。
  •  また、トピックス的だが、高萩社長にとって、今年は九州訪問の機会も多かった。
  •  「昨年のJIMTОFで引き合いを頂いたユーザー先の訪問、および商社主催のプライベートショーで知己を得たユーザー訪問が重なった。注目されたのがОリング溝加工用のカッターで、仕上がり面と形状の両面で評価を頂き、テスト加工中の案件も出てきている」と言う。
  •  ハイスのブリッジリーマの需要が発生してきたのも、今年の特徴に挙げられようか。
  •  「生産の効率化と並んで、今年は品質保証にも努めてきた。ミツトヨや東京精密、ゾラーなど各種測定機を相次いで導入し、開発も視野に入れた当社製品の品質チェック体制を整え、検査部門を充実させてきた」。

 

  •  来年、2020年は、老朽化更新も具体化の段階に。
  •  「旋盤、マシニングセンタ、研削盤などの更新も顧慮している。2020年は、カッターの需要に関し、供給に不安を感じているユーザーが多いなか、是非とも、当社も選択肢に入れて頂けるよう努力していきたいと思う」。