羽賀社長が注目する「カーボンニュートラル」の新規需要。メカトロテックには新製品の刻印機(伊製)出展
羽賀社長
- 東陽の上半期の動向をどのように捉えられるか、羽賀社長を訪問し、紙面化を試みた。
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- 東南アジア地域のコロナ感染急拡大の影響で、自動車部品生産が滞り、部品が揃わず、自動車生産に影を落とし始めた。
- 「サプライチェーンが機能せず、9月から量的縮小に直面している。が、その先がどうなるか。東南アジア各国の政府判断が大きく作用するだけに、この点からも先行きは不透明と言わざるを得ない」。
- 東陽を取り巻く需要の流れで見れば、昨秋から今年のお盆前までは「忙しく」、顧客の生産も高水準で推移。特に6月、7月は活況だったため「上半期」で括れば「何とか無事に着地できそう」な状況にあると言う。
- 脱炭素社会が切望されるなか、東陽の顧客の現場にも急速な「カーボンニュートラル」の波が押し寄せている。
- 「アイシンが8月に新組織、カーボンニュートラル推進センターを立ち上げた。CO2削減に向けた具体的な施策について企画されていくだろうが、日常レベルでは、小さなことの積み重ねであり、色んな部署で様々な考え方があるのも現実だろう。たとえばCO2削減に関わる省エネを、生産効率との関連でどのように位置づけていくか。今後、仕事の形をとって発生してくる可能性と新たな形態に着目していきたい」と羽賀社長は意欲を見せる。
- 海外動向では、直接の訪問が難しいなか「北米はコロナ禍からの回復を見せ、景況は良い」「欧州は、ドイツ系、フランス系ともにEV化に向けた取り組みの進展に期待が集まる」「東南アジアは、冷え込んでいく可能性が高い」-と素描する。
- コロナ収束の見込みが立たないなか、10月にはメカトロテックが開催され、東陽も刻印機を中心にアピールに努めていく(詳細は別建て記事で紹介)。
- 愛知県でも緊急事態宣言が出された。
- 「コロナ感染者が、このレベルまで下がってくれば安全、と言う基準の設定が難しいと思う。とは言え、来年3月には、この間、中止を余儀なくされている展示会開催を是非とも追求していきたいと思っている。省人化のための自動化は避けて通れないと考えるし、省人化にも様々なレベルがあると思う。オペレーターのフォローは中心テーマのひとつになる」。
- 下半期の業績を左右する要になるのは間違いないだろう。
- 来年3月、開催場所の相生ホールの使用許可が出るかどうか。来場を予定する者の関心もここにあるだろう。
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- 東陽は、メカトロテックで「刻印の悩み、解決します」とのテーマで臨む。
- 新製品の「オートメーターレーザーマーカーUBI Basic(伊)」は、Box一体型の最新レーザーマーカー。Z軸制御機能搭載のオールインレーザーマーカーだ。
- 4本のピンで同時に刻印できるマルチピンモデルの「テレシスドットマーカーTMM4200/470(米)」。従来よりも高速な点に着目していこう。
- ピンをワークに押し付けながら刻印する「テレシス スクライブマーカー(米)」も要チェックだろうか。
- 一方、初展示機として、期待したいのが、コンパクトな切粉粉砕機。独自開発の特殊カッターによる切れ味に自信をのぞかせる。絡みつく切粉がなくなることで、安全作業を実現していく。
東陽メカトロテック出展機 UBI(蓋開け)