工具中心に中国製品全般の浸透目指す京二。EV関連事業の取り込みもの追求

株式会社 京二

株式会社 京二

株洲工具小径エンドミル

売り上げの20%を占めていた設備関連の回復によって、京二の業績は、コロナ禍前の水準に近づきつつある。
 井口社長によると「ベースを担う、ベアリングや油圧、中国製品関連でも10%以上伸長して、9月決算は3期ぶりに売り上げ50億円に到達できる見込み」だそうだ。
 目前に迫ってきたJIMTOFでは、中国調達製品全般を取り上げていく計画。
 中国プロジェクトの丸山室長は「前回の4コマから6コマへとブースを広げた。出展は工具を中心に、砥石、金型、樹脂製品と、多岐にわたる。言わば、当社の中国製品に対する総合力をお見せできればと考えている」と語る。
 切削工具は中国最大の工具メーカー「株州」をはじめ、ダイヤモンド工具で実力を発揮している「北京ワールドダイヤ」、特殊工具が得意で小ロットでも対応可能な「蘇州途研」、CBN工具の原材料メーカー「BERLT(ボールト)」、砥石で急成長を遂げている「SAIYOホイール」などがチェックポイントとなろう。
 「JIMTОFでは、EV関連事業に関わる需要を取り込んで行きたい。相互に関連すると思うが、電子部品やワークの小型化対応、金型といった分野でも、実績を積み上げていきたい」と丸山室長は意欲を見せる。
 中国現地法人と合わせた京二の中国関連事業は、売り上げベースで約7億円。JIMTOFを通じて、今後、どこまで伸長させていくことができるか、期待したい。

鄭州ダイヤ_-EVモーターケース加工用PCDフライスカッター
鄭州ダイヤ_-EVモーターケース加工用PCDフライスカッター