加工のエキスパート、杉本常務登場。
工作機械部門を統括することになった杉本常務
10月1日付でオーエム製作所の工作機械部門統括となった杉本靖朋常務にJIMTOF会場で面談した。
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昭和56年にオーエム製作所に入社。父親も工作機械の部品作りを手がけていた。
「入社以来、基本的に機械加工に取り組んできた。当社のNC化は早く、その頃はOM独自の制御機能を付けていた」と言う。
加工技術は、アプローチ的には、提案型に繋がる。
「いい機械であっても、どのように使用するか、アプリケーション能力をいかに高めていくかが、非常に大切になる。今年の4月に生産技術課を創設し、お客様との情報を積み上げ、ソリューションを蓄積。系統立てた提案で、お互いのメリットを追求していければと考えている」。
思い出的に振り返っていただくと「半導体の仕事に関連したものだが、黒鉛をターニングで削り出しした。業界で初めてだったが、同時2軸で曲面を削る、非常に楽しかった試みだった」。
因みに、被削材としてのカーボン系の扱いは今でも難しいと言われる。
「納期6カ月」を実践 顧客をサポート
4年前まで長岡工場長、自動機部門を経て、再び立旋盤の世界に帰ってきたことになるが「納期6カ月体制」を実践し、顧客をサポートしていく。その思いは強い。
今後の展開について「アメリカ、中国は、思った以上に伸びていない。航空機業界を攻め、実績を積み上げていきたい」。 新潟は長岡出身の59歳。