「確度の高いユーザーが数多く来場」-水田部長
水田博国内営業部長
JIMTOF最終日の11月22日、オーエム製作所ブースに水田博国内営業部長を訪ねた。
「確度の高いユーザーの来場が多かった」‐開口一番、水田部長が切り出した。
動きの鈍かった建機ユーザーの一部で設備投資への意欲が高まり始めたらしい。
「鉱山関係はまだだが、地盤用のパワーショベル関連で感触が掴めるようになってきた。船舶関連でも期待が持てる空気が漂い始めたほか、プレス・産業機械関連も兆しが見え始めた。全産業で平成29年は、上期から下期にかけて上昇機運到来、と前向きに捉えられるようになってきた」と言う。
JIMTOFでは、新製品「VT7‐1600i」を披露した。
「素材メーカーからの反応がいい。荒・中仕上げまで手掛けることができ、仕上げ加工への要求にも対応する剛性と安定性への評価も高い。Neoシリーズと比べ4割アップという生産性への着眼という点も、目を見張った」。
素材メーカーサイドでは、素材販売から、半加工品或いは、将来的には完成品販売というアドバンテージを意識しているからだろう。
また、今後、販売を本格化させていく、チップの「ノーズR判別装置」については「特に、オペレータの多様性による刃物の付け間違い等、加工不良解消に提案していきたい」という戦略がある。
「航空機業界はもとより、素材メーカーによる航空機関連メーカーへの提案が深まってきたことも、当社にとって、今後、追い風になってくると期待している」。