ツールホルダー中心にアピールを計画するシュンク・ジャパン
星野社長
産業、地域を問わず、今、ものづくりで求められる喫緊のニーズと言えば、人手不足に呼応する「自動化・ロボット化」だ。
星野社長は「東京本社1階にロボットアプリケーションセンター(CoLab)を開設、7月中旬から運用を開始した。自動化に関するご要望をお聞きし、分析して、新たな自動化へのアプローチと、その実現可能性を検証していくことが目的で、すでに大手を中心に20案件程度、引き合いを頂いている」と語る。
問い合わせは担当営業、もしくはCoLab受付窓口まで。申し込みは無償だそうだ。
1カ月余で、すでに「20案件」とは幸先の良いスタートを切ったかと思うが、コンポーネントの提供にとどまらない(顧客の)ソリューションに比重を置いた活動は、注目されない訳がない。
ところで、今期は、1月~3月は前期比横ばいで推移したものの、4月以降、シュンク・ジャパンにとって、需要が「踊り場」を迎えていた。だが、期せずして、CoLab開設以降「潮目がいい方向に変わりつつある」(星野社長)。
メカトロテックでは、TENDOシリーズ、TRIBOSといった先進のツールホルダーを軸に出展、アピールしていく方針だ。
「TENDOシリーズの中で、特に注目頂きたいのは、iTENDO2。加速度センサーの搭載により、切削プロセスの最適化を図っていくための、安定値が得られるばかりか、ツール寿命の最大化にも寄与していく」優れもの。
一方、TRIBOSは「鋼の弾性変形を利用したユニークで画期的な把握方法を採用。振れ精度、繰り返し精度ともに0・003ミリ以下。工具の長寿命化、面粗度の向上にも寄与し、工具交換時間30秒以内」という特長を備える。
このほか、ワーククランプでは、ニッケルメッキのベースボディーで優れた把持能力を備える5軸加工機用のセンタークランプバイス「KONTEC KSC3」、ジョーツールチェンジ機能を標準装備したクランピングレール「KONTEC KSM2」などを出展。
「実演では、自動マシンローディング用のクイックチェンジ・パレットシステム、VERO-Sを取り上げる。ご期待頂ければ」と星野社長は訴える。
目前のEMOショーでは、新たな製品が披露される予定で、日本では、メカトロテックにお目見えする。乞う、ご期待が「追加される」ことになる。
ロボットアプリケーションセンター
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