ダイジェット工業のサマーキャンペーンは新製品を志向

ダイジェット工業株式会社

  •  ダイジェット工業の2020年3月期決算(連結)は、売上高が前期比9・5%減の90億4600万円、営業利益は同52・8%減の2億1300万円、経常利益は同56・0%の2億3600万円、親会社株主に帰属する純利益では同61・1%減の1億5800万円となった。
  •  広報担当者は「第3四半期までは、長期化した米中貿易摩擦等の影響による外需の低迷により、生産や輸出が弱含みで推移したものの黒字を達成。だが、最後の第4四半期は、2月以降コロナウイルスの影響が直撃し、赤字となった」と語る。
  •  製品別に見てみると、切削工具が同5・1%減の69億2000万円、焼肌チップが同26・6%減の8億8000万円、耐摩耗工具が同16・0%減の12億3200万円。
  •  切削工具では、ソリッドボールエンドミル「ハード1ボール」や「5軸加工用工具シリーズ」など22種類の新製品をリリースし、市場浸透と販路の拡大を追求。展示会も積極活用し、国内ではメカトロテック、海外ではEMOショーなどを通じて、新製品浸透を図るとともに、客先の加工改善に繋がる提案を行った。
  •  「今期は、既存事業の最適化を図りながら、利益確保のためにも高硬度材向け工具など、注力商品に絞った販売の強化を推進していきたい。7月に計画しているサマーキャンペーンでは、従来とは違った内容も企画化できれば」と広報担当者は語った。
  •  2021年の3月期予想は、コロナウイルスの影響を現時点で合理的に算出することが困難との理由で未定とした。