超硬エンドミル3ラインがチェックポイント。多様な加工法提案するツールドインターナショナル
大藪社長
ツールドインターナショナルの大藪社長を訪ね、目前に迫ってきたJIMTOFで、どのような提案を展開していくのか、10月から流通で実施、スタートさせているキャンペーンも踏まえながら紙面化を試みた。
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JIMTOFは4年ぶりのリアル開催となる。
「お客様との貴重な出会いの場となる。4年間、まったく、お会いできていない方もおられるかと思う。その意味で、当社のユニークな取り扱い製品をご紹介できる大切な機会として活用していきたい」。
今回のテーマは「OR?」-もうひとつの選択肢-を提案する。
「展示会と言うのは、お客様が、より良い選択をするための情報収集に足を運ぶもの。すでに検討に挙がっているものがあったとしても、立ち止まって『それとも?』と思えるような、もうひとつの選択肢を提供していきたいと言うのが我々の願い」との狙いを語る。
製造現場においては、加工方法は多様。常に選択を迫られ「それとも」「あるいは」と悩み、選択肢を模索していくのが常だ。
「今回、多様な選択肢を提案する中で最も注目していただきたいのが、エンドミルの3ライン展開だ。」
インコネルなどの難削材加工時で、工具の長寿命化が期待できるオランダの「VANHOORN」、安定した品質と手ごろな価格、ラインナップ豊富な台湾の「7leaders」、ラインナップを厳選し、さらに価格を抑えた7leadersのセカンドラインとも言える「OSL」という3ブランドだ。
「VANHOORNの中でも、チップブレーカ付きのエンドミル、VHTRシリーズは、難削材の中でもインコネルやチタンといった耐熱合金系の材料を加工するとき、工具寿命を伸ばしていきたいとの要望にストレートにお答えできるかと思う。今秋にはオイルホール付きのVHTRIシリーズが登場する予定で、社数、期間限定でモニターを募集していくことになる」。
7leadersは、ツールドインターナショナル発足時から、成長の原動力を担ってきたブランドだが、そのセカンドライン「OSL」は、最近リリースされたばかりの新商材だ。
「小ロット、一品加工、試作など、イニシャルコスト重視のお客様からの要望で、もっと価格を抑えて欲しいと言う声にお応えする、不等分割、不等リードの超硬エンドミル。もちろん、価格ばかりか、品質も追求されている」。
10月からは、流通を通じて、新発売記念キャンペーンもスタートし「S215-3・0TX」形番でφ6,8,10、12の4本セットを提案していく。期間は12月末までとなる。
このほか、前回のJIMTOFでリアル展示ができなかったNine9社の「ERgo」も要チェックだろうか。
「コレットを使用せずに取り付けられる構造のインサート式工具。スイス型自動盤など、ワークスペースが限られている機械でもホルダー部が干渉しないコンパクト設計となっている」。